龍のほこら 七夕 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんばんは!
本日は七夕ですが残念ながら台風の影響か私のところは曇りです。
今にも雨が降りそうなどんよりさはありませんが、空に星を望むには少々雲が厚そうです。

さて、本日の更新は七夕にちなんだお話・・・を、書こうとしたんですけどね。
結局色々と不発に終わった内容となっております。
最後無理やりです、脳内がとっちらかって収拾つかなくなっちゃったんですorz


そんなわけで、お楽しみ頂ける物にはなっていないと思いますが投稿してしまいます。
よろしければお前馬鹿だろー!って笑ってやってくださいませ(苦笑)

読んで下さる方は「本編スタート」よりご覧ください。



拍手[62回]





7月7日、七夕―

この日、日本中のそこかしこで織姫と彦星の1年に1度の逢瀬を祝い笹飾りを用意して飾り立てる。
ここ、武蔵野第一図書館でも季節行事として常連の利用者さんの好意で提供された笹の葉を飾り立てて当日にはイベントも催す予定になっていた。
郁が所属する特殊部隊の堂上班は開館時間中に作業をしても利用者に不快な気分を与えない細身の容姿をしているという理由により、笹の葉をエントランスホールに設置し飾り付ける作業をしていた。
短冊は翌日以降利用者にも書いて付けて貰えるように設置する予定になっており、今日はサクラとなる図書館員たちが書いた短冊を手の届かなくなる上部へと飾り鶴や網といった定番の飾りを付けていく。
もちろん、この飾りたちは短冊だけじゃ物足りないと郁が前日の夜に自室で作ったものである。
飾り付けが終わる頃、ホールには1人の老人が笹を見上げて目を細めているのに気付き郁は道具を片付けるとそっと近づいて控えめに声を掛ける。

「あの、どうかなさいましたか?」
「ああ、ここの人かい?いやね、立派な笹を立てなさったから。」
「この図書館を利用して下さってる方が提供してくれたんですよ、凄いですよね。」

声を掛けた老人の言葉に笹を見上げて嬉しそうに微笑む郁を、じぃっと老人は見つめていた。
何かを推し量るように見る視線を郁は気付かないままに受け止めてきょとんとした表情で首を傾げると、老人は何でもなかったように顔に皺を寄せて笑いながら笹を見上げ直して言葉を紡ぐ。

「うん、この笹だったら使っても良いなって思ったんだ。そうだ、お前さん使うかい?」
「ふぇ?えーっと、何を・・・ですか?」
「そらぁ、笹に使うって言ったらアレだ、願いの叶う短冊だよ。何を願っても構わない、書き方さえ間違えなきゃ何らかの形で絶対叶う秘密の短冊さ。あんただったらあげても良いかと思ってね。」

突然の問いかけにさらに目を丸くした郁を楽しげに見た老人は懐を探ると数枚の短冊を出して差し出してきた。
反射で受け取りながら、え?え??と訳が分からない顔で老人を見ると老人は悪戯を思いついた子供の様に目を輝かせて短冊を示す。

「短冊にも意味があるのさ。緑は徳を積める、赤は血の連なりを大切に、黄色は知人友人の大切さ、白は決まりを守ること、黒は学業の向上。そこにかっこつけてまぁ、色々とこじつけで恋愛とか願うこともあるみたいだけどねぇ。」
「へぇ・・・おじいさん凄い良く知っていらっしゃるんですね!」

凄い!と心底感動した様子で言う郁に目を細め、孫を見るような表情で手を伸ばしぽんぽんと頭を撫でる老人に大人しく撫でられてくすぐったそうに笑う郁は背後から掛けられた言葉に飛びあがると慌てて目の前の老人へと会釈する。

「すみません、呼ばれちゃったから行かなくちゃ!もし本に迷っている様でしたらお近くの館員にお声掛けしてくださいね。これ、ありがとうございます!」
「ああ、大丈夫だよ。笹を見に来ただけだからね。そうそう、それを書くときは朝露を混ぜた墨で書くと良いよ。」
「はい!それじゃあ、ごゆっくりしてってくださいね!!」

慌てて業務に戻る郁の背を見送った老人は、人知れず消え去っていて後に郁が誰に聞いても知る人は居なかった。
さて、そんなこんなで郁はその老人に貰った短冊をポケットに入れて1日仕事をこなし着替える頃、漸くその存在を思い出した。
カサカサと音を立てて取り出すとポケットの中でくしゃくしゃになっても良いはずの短冊はまるで記憶合金の様にしなってシャンとした姿で郁の目の前に現れた。

「わぁ・・・凄い。へぇ・・・うーんっと、何を書こう・・・5枚も書くなんて図々しいし、あ、そうだ!もし逢えたら教官たちにも渡そうかな。」

ロッカーで着替えながら短冊を見て良いことを思いついた!という顔で呟くと手早く着替えて自室へと戻る。
寮には先に戻ったらしい柴崎が居て、さっそく郁は柴崎に話をして1枚を渡す。
そして、柴崎が何やら携帯を操作すると郁の携帯が鳴り、堂上からの呼出しがかかって柴崎と2人共有ロビーへとやってくることとなった。

「何を渡したいんだ?」
「へ?え?えーっと、あの?」
「うふふ、だって面白そうじゃない?だ・か・ら、私が連絡してあげたのよー?」
「うわっ、柴崎?!」

ロビーで顔を合わせた途端、堂上にそう問いかけられてきょとんとした郁にスルリとその腕に抱き着きながら柴崎が細くすると油断していたのかビクリと肩を跳ねさせて郁が柴崎を見下ろす。
そして逡巡して漸く内容を理解すると、ぽんっと手を打ってからポケットを漁って柴崎が選ばなかった残り4枚を取り出した。

「今日、笹を見ている方が下さったんですよ。その方は願いがかなう短冊だって仰ってたんですけどね。」
「お前、利用者から貰うなよ・・・。」
「だって!お爺さんだったし楽しそうな顔でくれるって渡してくれるのを固辞するのも申し訳なかったんだもん。」
「だからってなぁ・・・。」

ぷぅっと頬を膨らませて手塚のツッコミに反論する郁だったが、堂上からコツンといつもの半分の威力のげんこつを落とされてしゅんとなるとやっぱりだめでしたか?としゅんとなる。
堂上はその様子に仕方ないなと言いたげに苦笑しながらぽんぽんと頭を撫でて次からは断れよと告げるだけに留めた。
査問からこっち、堂上はことのほか郁に甘くなっているのだが業務に関しては相変わらず厳しいゆえの反動だと小牧も柴崎も面白そうに見ている。
今回の事も休憩中のプライベートなことだからと言い訳の様な言葉を紡げば、ありがとうございます!と嬉しそうな郁の返事にまた頭を撫でている。
手塚は堂上がそう言うならと引き下がり、今度は短冊を不思議そうに眺めていた。

「色によって叶うお願い事が違うんだって。」

堂上とじゃれていた郁が漸く戻ってくると話が進む。
色にちなんだ意味を教えて貰ったものの、結局は銘々が好きな色を手にして戻って行った。
郁は休憩が終わる頃に小さすぎて使えない笹を少しだけ分けて貰っていたので、部屋のベランダに立てかけてベッドへと入った。
翌早朝、珍しく早起きした郁はベランダの窓を開けて立てかけていた笹から朝露を取ると短冊と鉛筆を手にする。

「墨はないし、筆ペンじゃ水吸い取らないし、鉛筆に付けて効果あるのか判んないけど気分だから良いよね♪」

そう言うといそいそと鉛筆の先を朝露に浸してから黄色い短冊へと願い事を書き始める。
ある程度の大きさで丁寧に書かれたそれは特殊部隊や防衛員たちの無事を祈る言葉で、すぐに置きだした柴崎が覗き込んでらしいわね、と笑顔で言う様な内容だった。
柴崎も書きなよと勧めて郁が仕事の準備をし始めると、柴崎も短冊に願い事を書き始める。
柴崎の短冊は黒で、内容は「初、女性図書司令」という物だったのは郁だけが知ることだ。

「じゃ、飾ってくるね。」
「ええ、お願いね。」
「了解。」

暫くして、短冊を書き終えた柴崎は今日は早めに行ってやることがあるからと先に部屋を出て行った。
いつもより余裕のある郁はちょっとした思いつきで鉛筆を手に取ると短冊を裏返し、隅の方に小さく何事かを書き始めた。
それは誰にも知られることのない願い事ではあったのだが、数年後にかなえられる頃には郁はその願い事をしたこと自体を忘れてしまうわけだが。
堂上班は揃って館内警備の前に短冊を吊るそうとホールへと集まっていた。
皆それぞれが適当な願い事を書いて持ってきており、笹の利用者が付ける所とは違うだろう場所を選って吊るしていく。

「この白いの教官ですか?」
「そうだが、何か?」
「・・・・・いえ、らしいなと思って。」
「ほっとけ。」

堂上が吊るした白い短冊には、「締切を守って作家が自由な作品を出版できますように」と書かれていた。
決まりを守るという意味に即するものを考えてそうなったらしいが、クスクスと笑って言う郁を照れからか押さえつけるように頭をくしゃくしゃに撫でてじゃれ始める。

「おーい、二人ともそろそろ巡回行くよ~。はーんちょ、今日は俺とバディだから、離れ難いのは解るけどさ。」
「どういう意味だっ!!」
「くくっ、ほらほら、行くよ。じゃ、笠原さん、手塚、また後でね。」
「「はい!」」

小牧がじゃれていた2人を呼び戻し、二手に分かれると巡回が始まる。
笹は七夕が終わると近所の神社に持ち込まれ祈祷と共に燃やされたために短冊を手元に残すことがなかった5人は結局その短冊の事を忘れ去ってしまったのだが・・・。


『ふふふ、予想通り良い子だったな。望みは叶えてやろう。』

天から見守っている天帝が郁の様子を伺っていて祈祷の炎で舞い上がってきた願い事の短冊を5枚引き寄せて何かをしたのは、郁も知らない神のみぞ知る話である。
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