龍のほこら 肩に乗せて 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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良いタイトルが思いつかなかった龍春です。

こんばんは!いつもご訪問ありがとうございます^^
本日はツイッターにてYu-Riy様が「壁ドン、顎クイに続いて肩ズンって。肩ズン……。」と呟いていたのを見て「なんぞ?」と言ったところから始まりました小ネタを掲載。
ちなみに、izumi様が素敵イラストを描かれていて、それを見て滾ったYu-Riy様が同じく小ネタを書かれています。
挿絵にizumi様の素敵イラストも一緒に掲載されてるので、よろしければ是非ご訪問下さいませ。

⇒izumi様の素敵イラストとYu-Riy様の素敵小話はこちら


さて、私の方は「本編スタート」より始まりますので宜しければご覧くださいませ!

時期:県展終了後、帰還した直後くらいのある日


☆ 個人本に関するお知らせ ☆
購入特典に配布予定の番外編篤視点ですが、現時点でまだ冒頭という……orz
ちょっと文字数・ページ数共に嵩む予感しかしないのですが、年内中には皆様に配送します!
えぇ、意地でも書き上げます……!!!ので、ほんと年内一杯お待ち頂けますとありがたいです(T^T)

拍手[111回]


県展が終わり、重症だった玄田を残して関東図書基地に帰還した特殊部隊は多忙極まりない状態ではあった。
中でも隊長代理になっている副隊長の緒形と次代を担うと期待されている図書大最後の卒業生の主席、次席である堂上班の班長、副班長への煽りは酷かった。
今日も今日とて、堂上は急遽飛び込んだ日帰り出張に都内の図書館へと出向し、残った班員は溜まった書類をこなすべく小牧の指示の下、事務仕事に励んだ。
あらかたの仕事が終わり、小牧もオッケーを出して郁が帰宅したのは夜の七時ごろ。
食事も風呂も済ませた郁はチラチラと時計を見てはクッションを抱え込み自室で悶々と考え込んでいる。

「なーに? 愛しの堂上教官が朝から見れなくて凹んでるのぉ~?」
「なっ?! ちがっ!!」

唐突に掛けられた笑いを含んだ言葉にがばっと顔を上げた郁は、楽しげに眼を細めて見てくる柴崎に違うと叫びながらブンブンと頭を振った。
しかし、少ししてピタリと止まるとぽふんと顔をクッションに突っ込んでもごもごと何かを言い始める。
どうやら最近の忙しすぎる堂上の様子に、疲れで出来始めているクマに気付いて体調を心配しているらしい……。
柴崎はそんな郁のいじらしい様子にナニコノ可愛い生き物は! と飛び掛かって抱き着くとしばらくじゃれ合ってから突然身を起こした。

「柴崎?」
「そろそろ良い時間ね。ほら、準備して」
「え? な、何?」
「いいからっ! 共用ロビーで良いからジュース買ってきて」
「ジュースなら冷蔵庫に……」
「だーめ。今はアセロラ飲料が飲みたい気分なの! ほら、さっさと行く!」
「えぇっ?!」

突然離れて動き出した柴崎について行けず、ぽかんとしていた郁は上着を手に取って急かしだした柴崎になされるがまま立たされて上着を着せかけられ愛用の小銭入れと携帯を持たされて部屋から放り出される。
パタリと扉が閉まってから漸く状況を理解した郁が慌てて舞い戻っても扉には鍵、中からはいってらっしゃいの声の後からは一切返事が返ってこない。
暫く外で粘ったものの、隣室から「煩いぞー」と声を掛けられてしまってはどうしようもなく、郁は肩を落とすと言われたとおりに共用ロビーの自販機へと向かった。

「えーっと、アセロラ、アセロラ……」

郁が共用ロビーに降りてきて数分、いくつか並ぶ自販機の中から目的の飲み物が入っている物を探していると背後から声がかかった。

「笠原?」
「っ?! きょ、教官!お疲れ様です!!」

かけられた声だけで誰かなどと判ってはいるが、振り返った先に少しだけ気を緩めている様な、疲れた様子がうかがえる堂上が立っていて郁は会えてうれしいやら、疲れてる様子が心配やらで思う以上に大きい声を挙げてしまう。
慌てて寄ってきた堂上に加減された拳骨を貰い、その当たりの柔らかさに恥ずかしくなって顔を俯けると痛かったか? と顔を覗き込まれてまた慌てる。
そんなことをしていたら、落ち着いて会話を始められたのは堂上が帰ってきて数分は経った頃だった。
ジュースを買いに来たことは手にした小銭入れと自販機の前に立った姿で容易に想像できたのだろう。
まだ消灯前で人がそれなりに居る共用ロビーではあったが、少し奥まったところにあるソファが空いているのを確認したらしい堂上が郁を誘ってくる。

「おい、暇なら飯食うの付き合ってくれ」
「あ、はい」
「ほら、ジュース、どれが良いんだ?」
「え? あ、やっ、じ、自分で!」
「煩い、もう金は入れた。さっさと決めろ」
「うっ……あ、りがと……ございます」

頭に手が乗って、ぽんぽんと撫で叩かれながら促されれば恋心を自覚してしまった郁にはそれ以上反論も出来ず、頬を染めて俯き加減で頷き自販機に手を伸ばすとホットミルクティーを選択する。
落ちてきたペットボトルを取り出そうと郁が屈む前に堂上が屈んで取り出し、促されてソファに座るとキャップを開けてから差し出される。
何気ない女の子扱いに郁の頬は冷めるどころか熱くなる一方だ。

「きょ、今日は! 苦手な事務仕事でしたけどミス、しなかったんですよ!」

コンビニで買ってきたらしいお弁当を広げ始めた堂上に、郁は自分の心臓の音が耳の奥でドクドクと激しく脈打っているのが聞こえてきて堂上にも聞こえるんじゃないかと焦って話し出す。
堂上の方は真っ赤な顔で唐突だが今日の報告などを話し始める郁を可愛いなと横目で眺めながら、出向先で散々振り回された苛立ちを癒されて柔らかい表情で弁当を食べ進める。
周囲の喧騒は珍しくそのソファまでは届かず二人だけの世界が出来上がりつつあった。

「笠原」
「はい?」

堂上が食べ終わるまで話し続け、その後褒められたり、業務について聞かれたことに答えている間に郁は平常心を取り戻していた。
ドキドキは未だ胸の内にあるもののそれは嬉しいという気持ちから来るもので、先ほどの激しい動悸は治まっている。
そんなある意味で郁が気を抜いた瞬間だった。
何の話をしていたのか、郁が堂上から視線を逸らしていた時に何気なく名前を呼ばれて顔を堂上に向けると、堂上の頭が郁の肩に寄りかかってきていた。
突然のことに咄嗟に避けることも思いつかず受け止めると、堂上は郁の肩に頬を寄せ、もぞもぞと動いて丁度良い位置を探しだすと動きを止めた。

「十分で良い、ちょっと肩貸せ」
「ひゃっ、ひゃぃっ!?」
「……嫌か?」
「あ、い、いいいい嫌じゃなっ……けどっ!」
「なら、貸せ。疲れた」

裏返った声で返る返事に堂上が不安気に視線を寄越してきて、郁はブンブンと堂上の頭に顔をぶつけない様にしながらも目一杯頭を横に振る。
そんな郁の様子に安堵の息を吐いた堂上はそのまま強引に決定するとゆっくりと目を閉じた。
郁の方は耳元から聞こえてくる穏やかな呼吸と首筋を擽る少し硬めの髪に全身染まってるだろうと確信できるほど真っ赤になると硬直したまましばし時間を過ごす。
少しして、状況に慣れた郁は視線を下ろすと見慣れた黒髪が見える。
郁はこわごわと堂上が凭れていない方の手を持ち上げて、そっとその黒髪を一度、二度と撫でる。
それでも身じろぎもしない様子にああ、疲れてるんだな……と思うのと同時に欲張る心が顔を出して、郁は無意識に黒髪の中に見えるつむじに唇を寄せた。

「んっ……」
「っ?!」

触れるか触れないかの所で身じろぎした堂上に咄嗟に悲鳴を飲み込んで、身を固くして様子を見守る。
少ししてピピピッとアラームの音がしてゆっくりと凭れてきていた堂上が身を起こした。
郁は堂上が完全に起き上がるか否かの辺りでお得意の瞬発力を遺憾なく発揮し立ち上がると、まだ入ったままのジュースを手にダッシュで女子寮の入口へ走り出す。

「ジュースご馳走様でした! おやすみなさい!!」

まだソファに座っているだろう堂上に向かって辛うじてそれだけ叫ぶと、郁は女子寮の中へと消えて行った。
残された堂上の方は、口元を片手で覆うと下を向いて打ち震える。
郁がつむじ辺りに口づけた時、身じろいだ気配で意識が浮上していたのだ。

「馬鹿郁……」

深くため息を吐いた堂上から思わず零れ落ちた愚痴は、いずれ呼びたいと思っている名前混じりの甘い愚痴だった。
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職業:サボり癖のある事務員
趣味:読書・昼寝・ネットサーフィン
一言:
実写映画から図書戦に完全に嵌りました。暢気で妄想大好きな構ってちゃんですのでお暇な方はコメント等頂けると幸い。

★ 別ジャンルのHP&ブログあり
HP:the vernal sunshine
BLOG:the vernal sunshine
取扱1:最/遊/記(夢・BLCP小説)
取扱2:テニス(夢・BLCP小説)
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