龍のほこら 文鳥様からの頂き物! 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こちらは仲良くさせて頂いている文鳥様より、ツイッターでの会話から書いてくださった創作です!
会話の内容は、『堂郁性別逆転』かーらーのー! 『タスクフォース全性別逆転』夢オチ説!

まぁ、つまり、玄田隊長も緒形さんも進藤さんも、みんなみんな女性で、そこに男の郁ちゃんが紛れたら??
っていうお話に発展して、それはさすがに無理があるよね!って言いながらも夢オチならきっといける!!という話に至りました。
その過程で、文鳥様が思いついた小話を書いてくださったので転載許可を頂いて貰って参りましたヽ´∀`*ノ

私的には腹筋崩壊レベルでしたので、皆様周囲に注意の上「本編スタート」よりご覧くださいませ。
ご感想はこちらにコメント頂けましたら速やかに文鳥様へお届けしますので、お気軽にどうぞ!


拍手[20回]



 どうみてもそこらの男性には負けないだろうと手塚は思った。
 隊長席に座っている玄田隊長は隊服を着ていても隠れようのない筋肉やら肩幅が主張している。
 隣に立っている副隊長は背の高いすらりとしたきりりとしたタイプだ。
「うちの事は知っているわね」
「世界初の女性だけの特殊部隊と聞いております」
 手塚は自負を込めて答えた。
「ぶっちゃけ優秀な人材を集めたら女性だけになっちゃっただけなんだけど。男って根性がないから」
「それで、そんなところに何で俺が?」
 手塚の隣にいたすらりとした男が心底不思議そうに口を開いた。
「あなた、書類を見ていないわけ?」
「いやあ、人事部に行ったら早くこっちに行けって言われたから」
 笠原郁(かさはら かおる)一士が困ったように首を傾げた。
 手塚は無言で同期の足を思いっきり踏みつけた。
 


「あらあ、そのファンデって汗にも強いの?」
「さすがに抗争レベルじゃ落ちちゃうけどね」
「今度試してみようかしら? 市街哨戒の時落ちちゃうの嫌じゃない?」
「ああ、分かる。女子としてそこは押さえたいものね」
 今日も特殊部隊の更衣室は賑やかだ。
 新しい下着の見せ合いっこなど日常茶飯事だ。
「もしかしてこれからデートでしょう。いいなあ相手がいて」
「彼氏の友人でも紹介しようか?」
「だめよお、それでなくとも女だてらに防衛部、それも特種部隊ってだけで男が引いちゃうんだもん」
 手塚は溜息をついて隊服をロッカーにしまった。
 なんだろう、この違和感。
 イッタイココハドコデスカ? という感情が浮かんできて頭から離れない。
「どうかした? 手塚」
 自分の上官である堂上篤子二正が声をかけてくる。
「いえ、何でもありません」
「まだ新人なんだし、今はまだ無理しないでね。ああ、そうそう後で書類をお願い」
「書類ですか?」
「そう。私達ってどう頑張っても女性ならではの問題があるでしょう? 一応念頭に置いておくために必要なの」
 もう一人の直属の上官の小牧二正が答えながらにっこりと笑みを浮かべる。
 手塚は赤くなりつつハイ分かりましたと答えた。
 さて私服と思って手に取ると、スカートだった。
 え? スカート? どうすればいいんだっけ?
 手塚は混乱した。

 俺がスカート? いや女性ならありか? いやそもそも、なんでだ。
 ぐるぐると周囲が回る。
 そうではなく手塚自身の目が回っているのだと気がついて、慌てて何かに手を伸ばした。




「手塚? ちょっとどうしたの?」
 聞き覚えのある声に手塚は目を薄く開けた。
「うたた寝も珍しいのに……ずいぶんうなされてたよ?」
「ああ、悪い」
 いつもの間抜けな同期の顔が見えて、ほっとしたことに少しだけ自分に怒りを感じた。
「体調が悪いなら休んだ方がいいんじゃ?」
 心配そうな郁に手塚はむすっとしつつ答えた。
「お前の尻拭いをさせられる夢だった」
「えー、それって酷い言い様じゃん」
「自覚なしか?」
「いや、その。普段からお世話になっています」
 笠原はいつもの笠原で、自分もいつもの自分だ。それだけのことなのにこの安堵感。
 隊長はなんというか人類最強な女性という感じなのは違和感がなかったが、堂上二正や小牧二正も女装? が似合っていたのはともかく。
 笠原がそんじゃそこらの男よりイケメンなのはどうしても腑に落ちない。
 しかし、柴崎が出てこなくってよかった。それだけは心底笠原に感謝してもいいかもしれない。
「まあ、なんだ。起こしてくれて助かった」
「うん、いいけど。無理しないでね?」
 自分よりいい男なあいつに逢ったら。
 夢だろうが性別が違うだろうが、確実に惚れちゃうんじゃないだろうか。
 敵わないのはきっと同じで。それならば自分があいつを守りたい。だからこちらの方がいい。





「……笠原が男だったら、さらに鈍感?」
「手塚……いますぐセメントする?」
 地を這うような郁の声に、手塚は慌てて頭を下げた。
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