龍のほこら Pretty jealousy 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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ツイッターで仲良くして頂いているフォロワーさんから可愛らしいネタリク頂いたのでこちらでも公開。

時期:上官部下期
CP:堂上×郁
リク内容:嫉妬して頑張っちゃう郁ちゃん

と、いう訳で可愛い感じになるように念じながら書きました。
短いお話ですので楽しんで頂ければ幸いです。

本編スタートよりご覧くださいませ。

拍手[82回]





「よし、手塚。すまないが次はこれを頼む。」
「はい!」
「笠原っ!ぼけっとしてる暇あったらさっさと手ぇ動かせ!!」
「はいぃっ!!」

手塚が処理を終えた書類を提出する度、郁の手が止まるのを堂上が叱咤する。
そんなやりとりが今日1日ずっと続いている。
その様子をにやにやと眺めている先輩隊員たちと、心配そうに眺めている小牧。
実は、注意される度に郁の元気がなくなっていっているのだが堂上は本日
先輩隊員たちが押し付けた大量の書類に忙殺されて一度も顔を上げていない。
いつもなら多少は上げて郁の様子を見て休憩なども入れていく堂上だが、
今日はそんな余裕すらない程の大量の書類で小牧は郁の様子を心配していた。
しかし、午前中は小牧も堂上の手伝いをするために机に向かいっ放しでフォローも出来ない。
休憩していいよとは言えないわけで、郁も休憩を自分から言い出す性質ではないため
唸りながらも必死にやっている。
郁としては、自分が役に立たないのが悪いとでも思っているのかもしれない。
これは後でフォローしないとダメかなぁ・・・などと小牧が考えていたのもつかの間、
郁の我慢は午後に爆発することになった。

「犯人確保!!」
「よくやった、手塚。」
「ありがとうございます!!」
「笠原っ!!お前はさっさと医務室行って来いっ!!」

午後、館内警備だった堂上班はバディを堂上・小牧、郁・手塚で組み巡回していた。
ロビーに差し掛かろうかと言うところのソファ横で郁が不自然な人物を見かけて手塚に声を掛けた。
どちらが職質にいくかアイコンタクトをしている間に、不審者の方が先に動き出した。
手にはナイフ、走り出した先には幼い子供で郁はとっさに走り出た。
手塚も後を追うが瞬発力では郁には敵わず郁が先にその場所へたどり着く。
咄嗟の事、ナイフを振りかざす犯人は大柄で郁では跳ね上げるのは難しいと瞬時に判断して
子供の安全を優先した結果、ナイフが腕を掠めていき郁は負傷した。
代わりにタッチの差で追いついた手塚が犯人を投げて確保した。

「・・・っんで。」
「笠原ぁ!!」
「はいっ!今すぐにっ!!」
「郁ちゃぁあん!!」
「大丈夫だよ、大丈夫。怖かったね、ごめんね?」
「郁ちゃん、ちが出ちゃってるよぉ~っ!!」
「あはは、大丈夫これくらい。郁ちゃん強いからね、もう痛くないよ。
 ほら、ママが呼んでるから行っておいで。」

堂上に怒られて不満が零れそうになるが、もう一度呼ばれて叫び返すと
腕の中に居た子供の背をトントンとたたいてあやし、母親へ渡してから郁は医務室へ向かう。
堂上は既に調書の作成のために動いており、郁は小さく肩を落として医務室へ向かった。
そんな背を見つめる3人の視線・・・。

「あーあ、笠原かわいそー。」
「な、なんだよ・・・。」
「手塚が悪いことしたわけじゃないんだけどね、今日はタイミングが悪かったかな。」
「でも、いつもなら怪我の心配するのに今日はどうしたんですかね?」
「さぁ・・・?とりあえず、俺たちも行こうか。」

集まっていた柴崎、小牧、手塚も話し合いを終えるとそれぞれの役目を果たすため散っていく。
郁は一人、医務室で治療を受けた後とぼとぼと廊下を歩いていた。

「頑張ったつもりだったのに、この数日いつも怒られてる気がする。
珈琲入れても怒られるし、褒めても伸びないから呆れられちゃったのかな。」

う~・・・と涙をこらえるために唸った郁は、少しだけ・・・と裏口から外に出ると猫しか隠れないような
茂みの中に大きめだが細い身体を小さく仕舞い込んで堪えきれない涙が止まるのを待つ。
少しして、カサリという葉を踏みしめる音がして郁の頭にぽんっとよく知った手が乗せられた。

「悪かった・・・。」
「なんで・・・謝るんですか。私が手塚より出来が悪いから怒るんでしょ?」

教官悪くないじゃないですか。と涙が混じる拗ねた声で郁が返すと手の持ち主である堂上は
大きな息を吐いてその場にしゃがみ込むと郁の腕を掴んで引っ張る。

「小牧たちに怒られた。まぁ、もっと怒られてるのは先輩たちだが・・・。
 押し付けられた仕事に忙殺されたイライラをお前に無意識にぶつけてた。
 今日だって、真っ先にお前を褒めなきゃいけなかったのに怪我を心配して怒鳴って」
「そんなこと・・・私が手塚みたいに出来ないから・・・。」
「お前はお前だ。手塚が出来ないことを出来るんだから同じじゃなくていい。」
「でも!」
「笠原・・・悪かった、すまん。機嫌直せ。」

茂みから引っ張り出した郁に絡まった葉やら花びらやらを丁寧に取り払いながら
困ったような声で堂上が言うのに、郁は漸くちらりと目線を上げると声と同じ弱り切った顔が
心配そうに見つめているのを認めてふっと心が軽くなる。

「私、最近手塚ばっかり褒められてるから嫉妬したんです。頑張ってるつもりだったから。
でも、つもりはつもりですよね・・・もっと頑張ります。」
「お前は十分頑張ってるだろ。まぁ、でも・・・励めよ。」

機嫌が直った郁の素直な言葉に目を瞠った堂上は苦笑しながらも、無理をしないなら良いと
付け足してぽんぽんとまた撫でてから立ち上がり手を差し出す。
郁は差し出された手と堂上を交互に見て迷ったが、手を振られて早くと急かすような視線に
頬を軽く染めながら手を借りて立ち上がるとそのまま手を引かれて歩き出す。
離されない手にわたわたと紅くなり慌てる郁と、それを感じて柔らかい笑みを浮かべる堂上。
彼らの春はまだ少し遠い。
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