龍のほこら I kiss a back 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんばんは!!
内乱の確認を怠って昼間に更新が出来なかったダメ子ですorz

本日はギリギリになりましたが、キスの格言シリーズを更新です。
この部位で思い浮かんだのは何故かこのシーンでした、これを書くために前2つとか頑張った私←
よろしければ、見て頂けたらなと思います。

時期:内乱査問終了直前(手塚慧呼び出しの帰り)
CP:堂郁
格言:背中(確認)


「本編スタート」よりご覧くださいませ。


拍手[54回]





「帰るぞ」

そう言って手を引かれて向けられた背中は大きくて、安心できて、自分が今一番追いかけたい背中だった。

「お前、なに踵の高い靴履いてんだ」

そう言いながらも手を伸ばしていつもよりも少しだけ乱暴にかきまぜられた頭に、堪え切れなかった涙は最後の防波堤まで粉々に打ち砕いて溢れだした。
ボロボロと泣き出した私を手を引いて近くの公園に連れてきてくれたのは教官で、あの今にも揺らぎそうになった悪魔の声を打ち消してくれたのも教官だった。

「・・・・・落ち着いたか。」
「はい、ずみまぜん・・・・。」
「いや、今までよく頑張ったな。」
「うぅ~・・・・。」

公園のベンチに座って、教官が頭を撫でてくれるのが優しくて収まりかけた涙がまた溢れてくる。
教官は何も言わずにただ黙って撫で続けてくれる。
私はそれを受けながら、少しだけ甘えてみることにした。

「ぎょーがん・・・。」
「変な呼び方するな。なんだ。」
「ぜなが・・・。」
「背中?」
「ん、あっぢむいでくらはぃ・・・。」

止まらない涙で鼻も詰まるし、色々とみっともない上に言葉だってうまく綴れないけれど頼んでみれば首を傾げつつ素直に私に背を向けて座り直してくれる教官。
戦闘職種が、無防備に背中を見せていいんだろうかと思うけど許容してくれることが嬉しい。
バッグからティッシュを出して、色々出しっぱなしでみっともなかったものを拭って綺麗にしてから教官の背中に手を伸ばす。
ぺたりと手を当てるとピクリと肩を揺らして教官が振り返りそうになる。
ぐっと肩を握ることで振り返るのを止めると、教官はしぶしぶと前を向いたままとどまってくれる。

「何がしたいんだ、お前は。」
「何でしょう・・・。なんとなく、ですよ。」

呆れた様な声で、行動の真意を尋ねられたけど明確な何かがあるわけじゃない。
ただ、触れてみたかった自分をいつだって守って助けて、行く先を示してくれる大きな背中に寝落ちたからとかそういう理由じゃなくて自分の意思で。
それ以上何も言わないのを良いことに、そっと背中を撫でてみる。
肩の線は自分より僅かばかり下にあるのにしっかりと鍛えられた背中は揺るぐことなく大きくてたくましい。
そっと顔を寄せて額を肩のすぐ下に当ててみる。
甘えるように摺り寄せれば、教官の肩がまた跳ねたけど今度は何も言われることはなくて黙ってされるままになってくれる。
ふっと顔を上げて肩越しに上目づかいで教官のわずかに見える顔を見つめてみる。

「教官、置いてかないでくださいね・・・。」
「今更置いてくか。逆に心配で仕事が手につかんわ。」
「へへ・・・笠原、頑張りますから。」
「ああ、励め。」

不安になったわけじゃないけれど、入隊1年目のあの日を不意に思い出して尋ねてみた。
不機嫌そうな声はけれどあの時みたいに冷たくはなくて、むしろ温かく響いて聞こえて嬉しくなる。
そっと、今度は額ではなく唇を寄せてみた。
音もなく、服にかすめるだけのそれは上着を脱いでいた教官に伝わっただろうか?

『背中にキスするのは確認の意味があるのよー?毎回、飲み会のたびに背負われて背中にキスしてるあんたは何を確認してるのかしら?』

いつだったか、柴崎にからかい交じりに言われた言葉が脳裏をよぎる。
置いていかないでくださいね?約束ですよ?そんな確認を私の中で繰り返しそっと寄せた唇はおまじないのようなものだ。
査問で凍えた心を溶かしてくれたのも、引き留めてくれたのも、全部この背中とあの手だと思うとなんだか嬉しい。
くすぐったいような思いで綻ぶ口元をそのままに教官を呼ぶと振り返って私を見る目に困惑が映る。

「なんなんだ。」
「なんでもないです。いつも教官の背中に触れる時は酔っぱらってるじゃないですか、なんとなく見てみたかったんです。」
「・・・・訳が分からん。が、まぁ、いい。今度こそ帰るぞ。」
「はい!」

問いかけられて、なんとなくの理由を話したけれど教官には判らなかったらしい。
実際、私もはっきりと説明できる明快な理由はない。
ただ、本当に触れたかっただけ・・・そんなことを言えるわけもないので追及されないことに安堵しながら先に立ち上がった教官の差し出す手に自分の手を乗せた。
立ち上がるのを手伝うように手を引かれて、今日は特別だというように握ったままゆっくりと歩き出した教官について帰路に着く。
それから査問も終了した後のある日、想像以上の爆弾を投げ込まれるなどとは知らないまま。

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