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龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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おはようございます!!
本日は午前中に更新できます、嬉しいです!!!

ツイッターでお相手くださっているてけ様から素敵な習慣をお聞きしまして、
脳内で堂郁変換させて頂いたのを小話として捧げました。
転載許可を頂いたので、本日の更新はそちらを掲載させて頂きます!!

小話なので物凄く短いです・・・短いですけど、楽しんで頂けると嬉しいな・・・と、言うことで。

時期:夫婦期
傾向:甘い
CP:堂郁

以上です。

「本編スタート」よりご覧くださいませ。



拍手[82回]





それは結婚して1年目の記念日だった。
1年目の結婚記念日は仲間の計らいなのか、堂上の小さな公私混同なのか公休日になった。
代わりのように公休日前日の夜まで堂上は玄田の代わりに地方へ出張へ出ており、帰ってきたのは郁が眠気に負けて寝てしまった日付を過ぎた頃だったようだ。
朝、郁が目を覚ますと隣に人の気配はなく出張が長引いたんだろうか?と思いかけて寝室の扉の向こう、キッチンからトントンという包丁を使う音が聞こえてきて飛び起きた。
ペタペタとスリッパを履かない素足の郁の足音がフローリングに響き、寝室の扉を開けるとキッチンから顔を覗かせた堂上が郁の格好に少しだけ渋い顔をする。

「篤さん、おかえりなさい!」
「ただいま。熱烈歓迎は嬉しいけど、せめて1枚羽織ってこい。」
「だって・・・出張延長したのかと思ったらキッチンから音がしたから。」
「そうか。」

堂上の表情を無視した郁がペタペタと近づいて、ぎゅっと抱き着くと渋い顔を保てなくなった堂上が甘い顔で答えた。
上着1枚羽織っていないことを注意されたが火を止めて振り返った堂上が優しく抱き寄せて腕の中に囲ってくれるのが嬉しくて郁はただ抱き付いてすり寄る。

「とりあえず、飯だ。着替えてこい。」
「うん。」

しばらく2人して抱きしめあって、体温が同じくらいになるころ腕から解放されて寝室に促される。
郁は急いで着替えに寝室に戻り、堂上は朝ごはんの仕上げに取り掛かる。
結婚して1年、先に帰宅した方が作るというルールでやってきた料理はもともとの凝り性と器用さで当初どっこいどっこいだった腕前が今では堂上の方が器用にこなす。
それでも、堂上は郁が作ったごはんの方が美味しいと時々作ってほしいと強請ることもあり郁としてもまんざらではない。
着替えた郁が身支度を済ませる頃には朝食の席が整っていた。

「いただきます。」
「はい、どうぞ。」

郁の頂きますの言葉に律儀に返す堂上。
にこりと笑ってごはんに手を付け始めた郁は満面の笑みで美味しい、美味しいと朝食を食べる。
朝から食べる量としては一般的な女性を軽々と超えているが、戦闘職種である堂上にはその食いっぷりは嬉しい限りである。
何より、自分の作ったものを美味しく食べてくれるのは嬉しいことである。
出張中の話をしながら、久しぶりにゆっくりと心温まる朝食を終えた2人は郁が食器を片付けている間に堂上が洗濯をし始めて掃除も2人で終わらせると穏やかなティータイムへと移行した。

「ああ、そうだ・・・・。出張中にあった公休に土産探しに行って良いモノ見つけたんだ。」
「なあに?」
「左手。」
「ん?」

ソファで並んで座っていたら、思い出したように立ち上がった堂上がまだ片づけてなかった鞄を引き寄せて中をあさると郁に右手を差し出した。
郁が反射で言われた左手をその上に乗せるとするりと左手の薬指から訓練以外は付けるようにと言われ続けている指輪が抜き取られた。

「え・・・?ちょ、篤さん?!」
「んー・・・ちょっと待て、今説明するから。」

いきなり指輪を抜き取られて、一体何事かと慌てる郁にぽんぽんと頭を撫でて宥める堂上が言葉を返す。
待てと告げるなり郁を見ないで何やら始めた堂上を見て、郁は大人しくなると興味津々という表情で堂上の手元を覗き込む。
堂上の手には何やら布のようなものが握られて、それで指輪を磨いているようで時折めくれて見える隙間からは布地が真っ黒になっているのが見える。

「うわぁ・・・・なんですか、それ?」
「ん、シルバーアクセサリーとかを磨く専用の布なんだと。指輪とか、つけ続けてると色々汚れるからな。今日結婚記念日だろ?年に1度くらい磨くのもいいかと思ってな。」

お前の指には綺麗な指輪はまっててほしいからな。と、無意識なのか天然なのか、はてまた確信犯なのかポロリとこぼれた言葉に真っ赤になった郁は口をパクパクと開閉して声をなくす。
磨き始めた堂上は割と真剣で、郁が話しかけても途中から生返事しか返ってこなくなった。
なんとなく、面白くなくて無理やり堂上の手を止めると同じようにつけ続けてくれている左手から指輪を抜き取り何枚か入っていたのだろう布の入った袋から1枚取り出して磨き始める。
2人、黙々と磨き始めてどれくらい経っただろうか。郁が満足と思うまで拭いたところで顔を上げると堂上も満足したらしくちょうど顔を上げたところだった。

「ほら、郁、左手。」
「う、うん・・・。」

綺麗に磨かれた指輪を手に、郁に手を差し出す堂上を見て何故か恥ずかしくなった郁は顔を赤くして俯き加減に堂上を見ながら手を差し出す。
結婚して1年、そろそろ新婚という時期は終わりそうだというのにいまだ初々しい表情を見せる郁を見て相好を崩しながら差し出された手を取って綺麗になった指輪を付け直す。
同じように手を要求されて堂上の指には郁が磨いた指輪を付け直すのを見て、結婚の指輪交換を思い出すなぁ・・・とぼんやり考えた堂上は直後に郁の口から洩れた言葉に息を飲む。

「なんだか、もう一度結婚式で指輪交換したみたいですよね。ちょっと嬉しいです。ありがとうございます。」

はにかんだ笑みで堂上が思ったことと同じようなことを口にする郁に、堂上は不意打ちだと顔を赤くすると片手で覆って深いため息を吐く。
訳が分かっていない郁がきょとんとした表情で首を傾げるのを視界の端に収めながら、昨日は帰ってきておかえりなさいも言ってもらえなかったしと色々自分に言い訳した堂上に寝室へ連行されるのはすぐあとのこと。
とりあえず、と吐息一つで気持ちを持ち直した堂上に、なら誓いのキスももう一度と言われて顔を真っ赤にした郁が堂上から触れるだけのキスをされて極上の笑みを見せるのは数秒後のことだった。

そして、これが毎年繰り返されて記念日の習慣となるのはまた別のお話。
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