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龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんばんは!!
久しぶりに頂いたキリバンリクエストを、さらに長期に渡ってお待たせしてしまいましたorz
本日の公開はキリバンリクエストにお応えした作品になります。

キリバン
22222

取得者様
suima様

リクエスト内容
夫婦期にくだらないことで揉める堂郁

と、いう訳で本当にとんでもなくくだらない内容で喧嘩と相成りました。
よろしければご覧くださいませ。


※ お持ち帰りについては、suima様のみ可能となります。
お持ち帰りは、本文をコピーをしてメモ帳に貼り付けて名前を付けて保存してくださいませ。
このページへのリンクだと、本文が突然消える可能性もありますので。
また別に公開される場合は私が書いたものであることを明記お願いいたします。

それでは、本編をご覧ください。



拍手[64回]




それは本当に些細なことだった。
別にどちらがどっちを使おうと、いつもならば欠片も引っ掛かることのないことであり実際にそんなことで揉めたことはなかった。
ただ、タイミングが悪かった・・・それだけなのだろうが、その時は何故か家出に発展する喧嘩になってしまったのだ・・・。


時は、堂上と郁が結婚して半年が経とうとしている頃だった。
その日は久しぶりに2人共が公休でゆっくりとした朝だった。
郁のたっての希望もあり朝食は郁が作り、洗濯は堂上が担当していた。
堂上が洗濯物を干し終わる頃、朝食が出来たと声がかかり堂上は洗濯籠を定位置に戻すと食卓へ着いた。

「いただきます」
「はい、召し上がれ」

二人向い合せに座って手を合わせると食べる前の挨拶をする。
堂上の頂きますへは郁が応えて二人笑って食べ始めた。
今日のメニューはベーコンエッグにご飯派の郁に合わせて炊き立ての白米、味噌汁、それにサラダと和洋折衷な物だった。
だからと言って別に文句が出るわけでもない。
そして郁はのんびりと焼きたてのベーコンエッグの半熟にした黄身部分を器用に箸で取り分けてごはんに置いた。
堂上は当然醤油だろうと醤油瓶を差し出したのだが、郁はソースを所望した。

「・・・・・ごはんに乗せて食べるなら醤油だろう?」
「え?そりゃぁ、卵かけごはんだったら醤油ですけど。むしろ卵かけごはん用の醤油ですけど、今日はソースの気分なんです。」

ソースを取って貰えないので自分で取ろうとした郁の手を、堂上ががっしと握って止めながら主張したそれにきょとんとした表情を見せた郁が首を傾げて考えるそぶりを見せながら率直に答えた。
ぶっちゃけ、他人から見たら本当にどうでも良いことである・・・が、この時の堂上は何故か見過ごせなかったらしく機嫌の良さそうな表情が一転して眉間に皺を寄せた仏頂面に変わって郁は目を瞬かせる。
好みの問題である。怒られるようなことでもなければ不機嫌になられることでもない。
よっぽどおかしな食べ方をしているならまだしも、ただの味についてである。
郁には堂上の機嫌急降下の理由がつかめずに不思議そうに首を傾げたまま一先ずそろりと手を引いてみた。
しかし、目の前のごはんは食べたい。冷めては勿体ないとしばし考えると箸をおいて席を立つ。

「・・・郁?」

不機嫌そうにしていた堂上だったが、郁の行動の理由が解らず名前を呼びながら視線を追いかけると郁は冷蔵庫からケチャップを取り出しているところだった。
今日のメニューはベーコンエッグである、ベーコンにケチャップ、その延長で卵にケチャップとソースという人も中には居るに違いない。
そして郁はソース取りたいけどダメそうと思ったがゆえにケチャップで食べてみるかという冒険に出ることにしたのだ。
ケチャップライスもあるのだからケチャップならば文句はあるまいと思ったのも大きな要因ではある。
席に戻ると堂上は目を見開いて郁の手にしているケチャップを凝視していた。

「まさか・・・。」
「え?何?」

まさか、かけないよな?と言いかけた堂上を余所に席に座るのと同時にケチャップの蓋を開けてごはんの上に乗せた目玉焼きにかけ始めた郁を見て堂上は言葉を失くしてフルフルと震え始めた。
ぎゅっと握られた拳は力が入っていて俯いた顔は見ることが出来ずその心情を読み取るのは、ただでさえ機微に疎い郁には至難の業だった。
ただ、長年部下として過ごしてきた時間ゆえにそれが怒りに打ち震えているのだということだけは気付き理由が解らないゆえにそろそろとテーブルを離れようと準備していた。

「っの、アホか貴様!!!なんでソース止めたらケチャップなんだ!!!大体俺は醤油だって言っただろうが!!!」
「なっ・・・そ、そんなの私の勝手じゃないですか!!味の好みは自由ですっ!!」
「煩いっ!!目の前で食べる時は相手の好みも考慮に入れろよっ!!!」
「訳わからないっ!!!確かに出す料理に関しては気を付けるし作って貰ったものは篤さんの言う通りにしますけどこれは私の好みでどうしたって構わないでしょ?!」

ソースは譲歩してやめたのに、この上なんで醤油を強制されないといけないのか。
食べ物に関して並々ならぬ執着を持つ郁である、自分が食べたいモノを止められて一度は譲歩したのにさらに止められて挙句一方的に怒鳴られているのである。
納得できるわけもなく、郁は無言で堂上を睨みつけると目の前のご飯を凄い速さで食べ終わるとそのスピードに呆気に取られた堂上を放置して食器を流しへと持っていく。
作ってもらった方が洗い物をするルールに収まった堂上家である、郁は食器を水に浸すと堂上には目もくれずに寝室へと入っていく。
ものの数分でジャージに着替えてきた郁は堂上を見据えて不機嫌な表情のまま言い放つ。

「走ってきます。電話は篤さんからのは出ませんから。」
「い・・・郁?ちょ、おい、待て!郁!!」

唖然、呆然、堂上の思考が復活するよりも早く郁は官舎の玄関を通り抜けると慌てて席を立ちあがった堂上が追い付けない速さでその場から去ってしまい、堂上はしまったと顔を顰めて肩を落とす。
繰り返すが、久しぶりの2人揃った公休日だったはずで昨夜はどこへ行きたいとか何をしたいとか色々話していたのだ、それはそれは楽しげに・・・。
なのに、こんなにも些細なことで喧嘩をして一人さびしく昼も夜も食べることになるとは、しかも完全に堂上の言い分は聞かないとシャットアウトされた状態である。
こんな、卵焼きにかける調味料の話で半ば家出の様な強硬に出られるとは思いも寄らず、またそれを誰かに愚痴れば笑い話の種にしかならないのは目に見えているため言うことも出来ずがっくりと肩を落とすとのろのろと残りのご飯を食べると片付けをする。
掃除は昨日の内に早番だった郁がしてくれていたからすることもなく、堂上はぼーっとソファの上で座り込んで何も映さないテレビの画面を見つめた。
なんで今日に限って調味料が目に入ったのか・・・しかも、郁が作ったのだから確かに堂上がそれを止めたりましてや怒鳴る筋合いもないわけで・・・一体なんであんなことを言ったのか。
堂上はアホなことこの上ないと思いながらも、ムキになった自分を殴りに行きたいと深いため息を吐いた。
そして、郁からの言葉を反芻する。

『走りに行ってきます。電話は篤さんからのは出ませんから。』

完全な拒否の言葉にも聞こえるが、よくよく考えてみると追いかけてくるなとは言われていない。
走りに行くということはコースは決まった場所を走るのだろうし、電話は出ないということだから追いかけて追いつけて捕まえれば喧嘩を終わらせれるのか?と、そう思い至ると堂上は素早く戸締りを確認して寝室に入る。
郁と同様にジャージに着替えて必要な物を手に持つと玄関を出ていく。
ふと玄関の靴箱を見ると鍵は置きっぱなし、財布も小銭入れ以外は持って行った形跡はなかった、とすると・・・堂上は郁が残してくれた仲直りの要素を一つずつ拾いながら玄関を出て少しだけ身体を解してから走り出す。
郁と時々走るジョギングコースでもご近所周回コースを順番に巡っていくと中間地点の公園でベンチに座ってしょんぼりしている郁を見つけることが出来て、堂上はそっと近づく。

「郁・・・ごめん・・・。」
「・・・・・知らないもん。」
「そんなこと言わないでくれ。俺が悪かったから。」

郁の正面に回り込んでそっと手を握ると、潤んだ目がギッと堂上を睨みつけてくるのをまっすぐに受け止めて情けないだろう表情のままで謝罪を口にすると郁は子供の様に口を尖らせてそっぽを向く。
その姿が可愛いやら、手を握って拒むことのない郁の様子が嬉しいやらでにやけそうになる頬を辛うじて引き締めて反省していますという風を繕う堂上は郁の顔を覗き込む。

「何でも言うこと聞く、今日は郁の食べたいモノ何でも作ってやる、もう今後一切ああいうこと言わない。だから許してくれ・・・な?」
「・・・・・・なんで、今日はあんなこと言ったの。」
「あー・・・・理由は自分でも解らん。ただ、妙に気になってつい言っちまった・・・、悪い。」
「・・・・本当にもう言わない?」
「言わない。」
「私だって、ちゃんとした卵かけごはんの時は私だって醤油だもん。」
「そうだな。」
「ちょっとだけ、やってみたいと思ったんだもん。」
「うん。」
「・・・・・・・アジフライ食べたい。」
「解った。これ以上は身体が冷えるから帰ろう。」
「ん・・・。」

ちらりと視線を向けてきた郁に只管下手に出て、漸く口をきいてくれたことにほっと安堵の息を吐く。
それから告げられる事には即答で返事を返して機嫌を直してもらった堂上は郁の手を引っ張って立たせると残り半分のジョギングコースを2人並んで手を繋いで歩いていく。
途中のスーパーで郁が食べたい料理の材料を買い込んで部屋に戻ると漸く2人の公休をやり直すことが出来ると堂上は安堵の息を吐く。

「アジフライはタルタルか?」
「うん!あ、一緒に夕飯作る!!」
「いや、しかし・・・。」
「・・・・ダメ?」
「そんな訳ないだろう!だが、これは俺の・・・。」
「いいの!!だって、私だってあんなことで拗ねて申し訳なかったし・・・。」
「・・・解った、じゃあ一緒に作るか。」
「うん!」

まずは昼ごはんを作るか、とキッチンに入った堂上は着替えて家事の続きをし始める郁の様子を見ながらこの喧嘩は絶対に柴崎や小牧にはばらせないなと遠い目をするのだった。
が、隠し事が出来ない郁が柴崎に問い詰められて教えてしまうのはお約束であった。
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by NONAME 2014/07/01(Tue)01:33:26 編集
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