龍のほこら RTされたらお題をやる系お題12 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんにちは!!
梅雨も明けて本格的な夏ですね。
もう夏休みに入られた方もいらっしゃるのでしょうか?
私はお盆休みと土日以外は休みの予定がなく、そろそろ個人本などの準備も本腰を入れねばならぬ状態でわたわたしております。

来月からはまた更新ペースを元に戻せると良いなぁ・・・と、思いつつリアルをメインに頑張っていきます。
お待たせするかもしれませんが、お付き合い頂けますと幸い。

さて、本日はRTお題を1本公開でございます。
と、いうより最近このお題ネタしか書いていないのでストック全部こんなんですがorz
先日公開したRTお題11は皆様に公表だったようでホッとしております。
今回も芸能界がネタになっておりますが、お楽しみ頂けると嬉しいです。

※診断の性質上、ほとんどの作品がパラレル設定となっております。

>掲載お題<
◆あなたは30分以内に6RTされたら、歌手とマネージャーの設定でプレゼントを送りあう堂上×笠原の、漫画または小説を書きます。

よろしければ「お題ネタを見る」よりご覧くださいませ。

拍手[75回]





それは何かのついでのような、むしろ売り言葉に買い言葉、そんな状態に近い約束だった。
お互いに忘れていてもおかしくないような小さくて小さくて忘れてしまいそうなほどに日常の会話にぽんっと出た約束。

「堂上さん、覚えてるかな・・・?」

久しぶりのオフ、デビューしたての頃の約束を達成した翌日だったこともあって買い物に出かけることにした。
今日見たい物は男性用の物だったから服も兄のお下がりを着こなして、キャップを被って外に出た。
通りすがりに女性の視線を集めるけど、基本的に私だとバレることがない男のような平らな体型はこういう時にはありがたいと思う。

私、笠原郁は現在デビュー1年目を迎えた歌手である。
芸名は本名の苗字と名前の頭の文字を取ってKAIと付けられた。
人ごみの間を縫って歩きながら、目的の店に辿り着くと躊躇することなく中へと入っていく。

「柴崎~。」
「あら、笠原。どうしたの?」
「ん、あのね・・・そのさ・・・。」
「なーによ、愛しのマネージャー様にプレゼントでも探すのかしら?」
「なっ?!やっ!ちがっ!!!」

入った店は店内を半々でメンズとレディースが並んでいるブティックで、親友がオーナー兼デザイナーをしているお店だ。
扉を潜ってすぐカウンターに姿が見えた親友、柴崎に声を掛けると連絡を入れ忘れていたせいもあって珍しく驚く顔が見れた。
しかし、用件を尋ねられて答えるのに戸惑っていたら早速からかいの矢が放たれて、私は見事集中砲火を浴びた様に顔を真っ赤にさせてしまった。

「うぅ・・・。」
「もぅ、可愛い~~~っ!!」
「ばっ?!百合になるなっ、百合にぃ~~っ!!」
「だーいじょうぶよぅ、今は笠原しっかり男性に見えるもの。」
「ぎゃー!それはそれでまずいってっ!!!」

やーめーてー!と店の奥であるのも手伝ってぎゃーぎゃーと騒いでいる郁に、不意に手がかかってべりっという効果音が付きそうな勢いで柴崎を剥がされて尻もちを付く。
郁が顔を顰めながら見上げると、柴崎を抱えた手塚が郁を睨みつけていた。
その目は知らない男を見ているような目で、威嚇するように睨みつけられて郁はむぅっと頬を膨らませる。

「手塚!!酷いじゃん!!!なんで私が突き飛ばされなきゃなんないのよっ!!」
「・・・・・笠原?」
「そうよ!声聞けばわかるでしょーがっ!!」
「・・・・・悪い。」

ばつの悪そうな顔で視線を顔ごと逸らした手塚の謝罪に、嫉妬で気づいていなかったらしいと気付いて仕方がないなとため息1つで憤りを吐き出すと立ち上がる。
手塚が和解の為か手を差し出してくれたのでそれを借りて応えることで仲直り、というと大げさかもしれないが一応の解決を成立させて立ち上がると改めて柴崎に声を掛ける。

「柴崎、メンズ見せてよ。」
「ん、いいわよ。プレゼントするならあの辺が良いと思うわ。」
「う・・・・ありがと。」
「どういたしまして。」

にっこりと綺麗な笑みを浮かべた柴崎は、しばらく奥に居るから思う存分見なさいと言い置いて手塚を連れてスタッフルームへと入って行った。
私はからかう割にこういう時はきちんと引き下がって見守ってくれる柴崎に心の中でお礼を言いながら示された場所を意識しつつ、まずは違う物からと店舗のメンズコーナーを物色していく。
服やネクタイ、小物などが並ぶ中をゆっくりと見て回っていると不意に視界の端に気になるものが映った。
近づいてみるとネクタイピンで丁度柴崎が指定した辺りであることに気付く。

「・・・あ、これ・・・。」

覗き込むと、シルバーのシンプルなデザインの台座に彼を思わせる漆黒の黒曜石がはめ込まれたタイピンが一際目を引いた。
少し変わったデザインのネクタイと一緒に使うと映えるかもしれない、そう思うとそれ以外は思いつかなくてそのタイピンを手にネクタイを探し始める。
結局、光沢のある堂上さんがあまり自分では選ばなさそうな色のシックなデザインを選んで包装は柴崎に頼んだ。
値引きしてくれるという言葉を今回だけは丁寧に断ってきちんと支払って包んでもらった物を受け取る。
顔が緩んでいたのか、柴崎がにやにやと見てくるけどそれには知らないフリでお礼を言って店を出た。
そして明けた翌日の今日、スケジュールは歌番組への出演で収録は夜中まで及ぶ特番のものだった。

「はい、アップでーす!!お疲れ様でしたー!!」
「「「お疲れ様でした!!」」」

全編取り終えた所でADから終了の合図が入り、大御所と呼ばれる歌手の方たちから順番にスタジオを退出していく。
私もお世話になったスタッフさんたちにもお礼を言って回って最後の方で漸くスタジオを出て自分の控室へと戻った。
今回は一人部屋ではなく、数人の歌手の方たちと同じ控室になっていて置いてきた荷物が気がかりでついつい足早になってしまう。
堂上さんはスタッフさんと打ち合わせがあるとかで先ほど別れて、後で合流することになっているので控室に入ると紙袋がぽつーんと端に寄せられていた。

「あ・・・。」

慌てて中身を確認すると、特に開けられた形跡もなく鞄の上から転がり落ちたのを誰のか判らなかった他の人が寄せておいてくれただけのようだった。
ほっと息を吐いて回りを見渡すと一緒の控室だった人たちはもう移動した後のようだった。

「みんな忙しいんだなぁ・・・。」
「お前だって忙しいんだがな。」
「ぅっわっ?!ど、堂上さんっ?!」
「何してんだ、さっさと着替えろよ。今日はこれで終わりだが明日は早いんだから。」
「は、はいっ!!」

ぽつりと零した一言に返ってきた声があって驚いて飛び上がると振り返る。
声だけで誰かなんて確認する必要はないんだけど、こんなに早く戻ってくるとは予想外だった。
まだ着替える前で良かったと少しほっとしながら掛けられた言葉に頷くと堂上さんは控室を出て行った。
多分、扉の横辺りで出てくるのを待っているんだろうと思うと手早く着替える以外の選択肢はなく、バタバタと慌てて準備する。
飛び出す勢いでバターン!と控室の扉を開けそうになってギリギリで堪えるとそっと開けて隙間から廊下に顔を出した。
案の定、すぐ真横に堂上さんが立っていて、腰を折って顔を覗かせた私を見下ろして額を小突いてきたので唇を尖らせてしまったら笑われた。
帰るぞと声を掛けられて荷物と一緒に外に出ると車でマンションまで送ってくれるので、甘えて乗せて貰う。
マネージャーについて貰った当初、申し訳なくて歩いて帰ると主張したら物凄く怒られて強制的に車に乗せられてマンションへと送られた。
その時に女なんだからもっと自覚しろと散々言い募られて、母親と同じ言葉ではあったけど違う意味合いで初めて男性から女の子扱いされたことに照れまくったところまで思い出して顔が熱くなる。
終始無言の車内には堂上さんが好んで聞くらしいジャズ音楽がごくごく小さな音量で流れている。
時折自分のCDがかかっていることがあって、それはそれで恥ずかしかったりするのだが好きなのだと言われたら嬉しい方が勝ってしまって何も言えなかった。
マンションの前に着いて、堂上さんが車止めに車を止めた所で私は漸く顔を上げた。

「今日もお疲れさん。明日は5時には迎えに来るからさっさと身支度済ませて寝ろよ。」
「はい!あ、あのっ・・・!」
「なんだ?」
「これっ!!」

なかなか降りない私に声を掛けてくれた堂上さんに頷いて、それから少し迷ってから思い切って声を掛けると不思議そうな表情で首を傾げる堂上さんが居て少しだけ竦んだけど思い切って手にしていた紙袋を差し出した。
怖くて見れなくて頭を下げて手を付きだす様に差し出したそれに堂上さんの声で頭上で戸惑ったような様子が聞こえてきたが目も開けられずにひたすら待つ。
暫くして、そっと紙袋が手の中から抜き取られて何故か代わりに小さな両手に収まるサイズの物が置かれた感触にそろりと頭を上げる。

「ご褒美だ。」
「え・・・?」
「これ、あの約束の・・・だろ?」
「あ・・・覚えて・・・?」
「当たり前だろう、言いだしっぺは誰だ、こら。」

頭を上げた視界に入ったのは少し大きめの四角い箱。
綺麗に包装されたそれは私がひそかに気に入っているけど、堂上さんには言ったことも教えたこともないジュエリーショップのもので思わず堂上さんを見ると楽しげに笑った目とかち合った。

「言いだしっぺは俺だろ?『1年後、ミリオンセラー入れたらご褒美やる。』で、貰うだけじゃ嫌だっつーから交換で労い合うなら良いって話だっただろうが。」

1年前、突然のスカウト、外堀を埋められてあれよあれよという間にデビューまで決められて始めることになった歌手業。
自信もなくて先行きを不安がった私に堂上さんが言ってくれた言葉は今もこれからも私の大切な宝物だ。
それを思い返して、紅くなっているだろう頬を隠し様もなく少しだけ背を丸めて上目遣いに堂上さんを伺い見て問いかける。

「そ・・・でした・・・。あの、貰ってくれますか?」
「ああ、開けても良いか?」
「はい!」

大きく頷いた私を見て、堂上さんは紙袋から包みを取り出すと丁寧に包装を解いていってくれた。
出てきたのは透明な箱に綺麗にディスプレイされたネクタイとネクタイピン。
マネージャー業でラフな格好の人も多いこの業界で、堂上さんは割とスーツでいることが多いので選んだ一品だったりする。
気に入って貰えるかドキドキしてたけど、中を確認した堂上さんの口元が柔らかく綻ぶ瞬間を目撃出来てほっと息を吐くと私は貰ったプレゼントを大切に鞄に仕舞ってから車を降りる。

「俺のは見ないのか?」
「勿体ないので、部屋でゆっくり眺めたいです。」
「そうか・・・まぁ、気に入ってくれると良いんだがな。じゃあ、また明日迎えに来るから。」
「はい!おやすみなさい!!」
「ああ、おやすみ。」

車を降りて私がマンションの自動ドアを潜って中に入るまで堂上さんは車止めでじっと見ている。
見えなくなる前に振り返って手を振ると、ハザードがチカチカと数度光ってすぐに消えた。
それが合図で、私は嬉しくて緩んだ顔のまま自分の部屋へと戻った。
自室で開けたプレゼントの中身はビロードのケースに入った小さな白い花のイヤリングとペンダントのセットで、その可愛らしさに一瞬躊躇するが明日付けてみようと決めてベッドに入った。
そのペンダントの花がどういう花であるかなどを堂上さんの口から教えてもらうのはしばらくしてからだったのだがこの時の私はまだ知らないことだった。
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