龍のほこら 警戒するとこ、しないとこ 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんにちは!
昨夜は台風の威力が凄くてどこにも外出出来ませんでした。
皆さんのお住まいの場所ではいかがでしたでしょうか?南?西??の方は洪水被害など酷かったとニュースで拝見しました。
知り合いは大丈夫だったかなぁ・・・・とぼんやり眺めていた次第です。
大変な状態だったら連絡する方が迷惑になってしまいますからね^^;

さて、本日はふっと思い立ったネタによる小話になります。
タイトルは思いつかなかったので適当です(爆)
よろしければ「本編スタート」よりご覧くださいませ。

時期:上官部下期(危機以降くらい)
CP:堂郁前提
傾向:ほのぼの?





常日頃から言われていることであるが、笠原郁、彼女は非常に犬に似ている。
飼い主を見るとぴこんと立った耳と盛大に振られた尻尾の幻覚が見え、また叱られるとへちょんと垂れた耳と尻尾すら見える気がする。
嗅覚が鋭く、不審者を見つける勘の良さはトップクラスであり追跡する際の瞬発力は同じ特殊部隊員にすら追随を許さない。
少し高めの身長とすらりとした肢体も相まって巷では狩猟犬だと評判高い。
同時に、負けん気が強い売られた喧嘩は端から買っていくような元気な性格は上司であっても間違いを指摘するだけの度胸を持ち合わせており扱いづらいと評判でもある。
犬以外では山猿だったりなんだりととにかく動物に例えられることが多い。
そんな彼女だが、どこか迂闊で憎めない部分もある。
何より男に対して非常に無防備であり自分への評価が低すぎる故の無警戒で、休み時間など図書館の中庭のその辺ですよすよと昼寝している。
そんな彼女を見つける度にしかりつけている飼い主、堂上はしかし実はその実態を知らないでいる。
知ることが出来ない、とでも言えば良いのか・・・どれほど郁が言い募ってもここだけは信用して貰えないのだから仕方がない。
そして、そんな無防備な郁の所業は本日の昼休みにも行われ、堂上に見つかってたたき起こされた挙句に説教まで突入された。
寝起きの郁としては不本意極まりない説教で、残りの休み時間!とばかりに堂上に食いついている。

「だから、大丈夫なんですってば!!」
「何が大丈夫だっ!!俺が真横まで近づいて手を伸ばしてもさっぱり気付かんだろうがっ!!」
「だからっ、それはっ!!」
「はいはい、二人とも落ち着いて。凄い目立ってるよ?」

場所は図書館の中庭、利用者が通ることは少ないとはいえ職員は自由に通れる場所である。
猫の様に隠れるのが得意な大型犬、郁はこれまた人が見つけづらいベンチに凭れて転寝をしていたのだ。
確かに風もあり涼しくも暖かい寝心地の良い場所に眠気を誘われるのはよくわかる。
だが、これとそれとは別問題だ!と偶々通りかかった堂上は郁に近づいて起こしにかかったのがすべての原因。
そこをさらに通りかかった小牧が痴話げんか犬をも食わずな状態に突っ込んでいったのが最後の台詞である。
それまで周りの目をすっかりと忘れ去っていた堂上と郁はピタリと口を閉ざすと一気に真っ赤になって両者が背を向ける。
その様子は小牧を上戸に落とすには十分で、笑い出した小牧はそのまま蹲って沈みかけている。
一種異様な光景に通行人は興味津々だが寄っては来ない。

「くっ・・・・休憩時間終わりだっ!行くぞ!!」

笑い続ける小牧とオロオロし始める郁に、どう言い逃れしようとも逃げ切れない堂上は悔しげに喉を鳴らすと2人に告げた。
その言葉でどうにか上戸を収めた小牧が立ちあがるのと同時に歩き出した堂上は、郁が追いかけてくる気配を無意識に捉えながら午後の業務に入った。
そして夜、小牧はいつも通りにビール半ダースを手に堂上の部屋を訪れていた。
話題は本日昼間の出来事で、堂上としては触れてほしくない部分もありむっすりとした表情で清算したビールを1本手に開封していた。

「まぁ、堂上の心配も判るけどね・・・でも、笠原さん、あれで居てちゃんとしてるよ?」
「そんなもん、信用できるか!」
「うーん・・・でもさ、堂上が出張の時に俺も見かけるけど気付かれるんだよね。」
「は?」

同じようにビールを手に開封した小牧が口を付けながら、少し前の出来事を思い出して告げた言葉は堂上を間抜け面にするには十分だった。
気付かれる、とは一体どういうことだと結びつかないゆえに眉間に皺が寄る堂上に小牧が笑ってその時のことを説明する。
それは堂上が急遽出張に駆り出された日の昼休みに起こったという。

「笠原さん、その日も今日みたいに寝てたんだよね。あのベンチで。」
「・・・・あいつは・・・」
「いや、うん、でもね。少し離れた所から防衛部の男が歩いてきてたのが見えたから俺も行こうかと思ったら、その男が笠原さんの半径5mに入った辺りでぱちりと目を覚ましてさ。」
「まさか・・・。」
「まさか、って思うよね。偶然かなって思ったんだけどぱっちりと目が開いてて、話しかけられてもしっかり受け答えしてたよ。」

それで、ちょっと気になって昼休みに笠原さんの姿がない時は探して観察してみたんだよね~という小牧に、堂上は顔を顰める。
顰めるが先が気になるのか黙ってビールを煽るので、小牧はクスリと笑いながらも話を続けた。

「笠原さんさ、どうも起きない条件とか、起きる範囲があるみたいなんだよね。面白そうだったから手塚と柴崎さんにも手伝って貰ってやってみたんだ。」
「お前、何やってるんだ・・・。」
「いいじゃない、平和だったんだよ。それでさ、結果・・・柴崎さんは触れると気付く、手塚は半径1m以内で目を覚ましたかな。寝ぼけてたけど会話は出来てた。俺も手塚と一緒。でも、ただの同期は男女共に5m以内に入った所でぱっちり目を覚ましてる。」
「・・・・・ありえん。」

小牧の観察結果を聞くにつけ、堂上には全く想像が出来ないと眉間に皺を寄せて首を振っている。
それを楽しげに見ながら、くくっと喉の奥で笑った小牧は飲みきった缶をテーブルに置いて新しい缶を2本手にして1本を堂上に渡しながら結論を言う。

「隊のメンバーも俺や手塚とほとんど変わらないか遠いくらいで気づく。笠原さんに触れても起こすまで全く反応されないのは堂上だけ。」
「それは・・・どう受け取ればいいんだ?」
「ん?そのままでしょ。堂上に対してはどこまでも気を許してるってことじゃない?」
「・・・・。」

反応をされない、と言われて複雑そうな表情になった堂上を見て小牧がまたくくっと笑うとすっかり飼い主だね?と告げる。
堂上は告げられた内容を反芻してさらに複雑そうな表情を深めると深いため息を落とす。
つまり、曰く、警戒心の強い犬は気を許していない者には非常に俊敏に反応を示すが気を許している相手には腹出してゆるっゆるで寝ている・・・と、目の前の笑い上戸に嵌っている奴は言いたいのか、と遠い目をする。
しかし、それは同時に悪い気もしなくて堂上はその感情に困ったように眉間の皺を深くする。

「アホか・・・・。どっちにしろ、あそこで寝るのはダメだろうが。」
「まぁ、ねぇ・・・。でも、つい寝ちゃうっていうのも判らないでもないしね。時々猫みたいだよね、彼女。」
「・・・・そうだな。」

その彼女を短時間で見つける堂上も十分に番犬だよね、と内心で思いながら小牧はビールを煽る堂上にまぁ、頑張ってと気のないエールを送って他の雑談へと移動していった。
最終的にどういう風に納まったかと言えば、どうしても外で昼寝がしたい時は堂上と一緒に居ることが第一条件になったのだがそれを聞いてさっさと付き合っちゃいなよとあきれ返ったのは小牧だけではなかったのは当然の帰結である。

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