龍のほこら 20141111 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんばんは!!相変わらず私にとって篤は鬼門だと痛感しています、龍春です。

梱包作業も終盤戦、先日の宣言通り水曜日には全員に発送できそうな見込みに一安心です。
ご購入いただいた特典ですが、一行目の通り篤視点の番外編に苦戦してて頓挫中です、申し訳ないorz

今月も2週目に入ってしまったので、何とか今週中には申請頂いている皆さんに送信したいところですがいやはや何とも言いきれず。
お詫びにちょっと小話もお付けする予定ですのでもうちょっと、もうちょっとだけ待ってください……!!!


と、言いつつ今日はイベント? に釣られて短編を1本。
ポッキーの日ですね、ってことで戦争期でポッキーのつもりです。
稲嶺司令誘拐事件の後、まだ事後処理が残っている頃のつもりで書いてみましたが、戦争期ではあるまじき甘さが出た気がしますーxー;

気にならない方は宜しければ「本編スタート」よりご覧くださいませ。
頂いているコメントへのお返事は明日辺りお返しいたします。

※ 本文中で一文字お菓子の名称が違うのはわざとですのでヽ・w・*ノ


拍手[73回]



――カリ、カリ、カリ、ポリッ

昼休みが半分を過ぎた所の特殊部隊事務室で、軽快なリズムを刻みながら響く音。
時折混じる鼻歌と併せて同じ事務室に居るおっさんたちの癒しとなっているのを本人は気付かない。
音を立てている本人、笠原郁は珍しく一人で昼食を済ませて事務室に戻ってきていた。
残りの時間をどう過ごすか迷っているところに特殊部隊きってのスナイパー、進藤からある物を渡された。

「おう、姫さん。これやるわ」
「え? わっ、これどうしたんですか?」
「娘と嫁さんが今日の為に全種類買ってきてな。全種類食べるんだってせっせとやってたんで一種類ずつ貰った」
「えぇ?! 私が貰って良いんですか?」
「おう、娘っ子は好きだろうと思って貰ってきたんだ、食え食え」

普段悪ふざけが過ぎる気のする進藤だが、他の隊員共々、娘っ子と末っ子を可愛がっている一人である。
偶々帰宅した昨夜、娘と愛妻の話に耳を傾けて娘っ子も好きだろうと貰ってきたという。
それを見ていた他の隊員たちからも我先にと新作のお菓子が山の様に乗せられていって郁の机はあれよと言う間にお菓子の山が出来た。
中でもやはり日にちに合わせたのかプッキー、ポリッツ、何故かじゃがりんなど数字の一を表すようなお菓子が多い。
郁は満面の笑顔でくれる隊員一人一人にお礼を言い、さっそく食後のデザートと言わんばかりにプッキーの袋を開封して食べ始め、今に至る。

カリコリカリコリ、リスの様で、更に笑顔でおいしそうに食べ続ける郁は愛玩動物が如く隊員たちに和んだ目で見られているが、まったくもって自覚がない。
ほんわかとした空気が流れる特殊部隊事務室は、しかし実は先日の稲嶺司令誘拐事件の事後処理で一部修羅場だったりする。
昼休憩が終わるまであと十分。
しかし、終わるまで我慢が出来なかった修羅場の一人である堂上が漸く手を止めてくるりと郁の方を振り返った。
不機嫌丸出しで郁を睨みつけて、見ればわかることを問いかける。

「……笠原、お前さっきから何食ってんだ?」
「ふぇ?」
「……いや、いい……。休憩時間終わるまでに食い終れ」
「んっ……えと、進藤一正とか皆からお菓子貰ったんですよ! 今日、プッキーの日なんです!」

問われた郁は休憩中であることも手伝って気の抜けた顔を晒した。
まともにその表情を見た堂上は、とたんに気が抜けてがっくりと肩を落とすと机に向き直り話を畳もうとしたのだが、漸く最初の問いかけが脳に辿り着いた郁には聞こえなかったらしい。
嬉しそうな声で元気に返事を返したものの、ああ、そうかい。と堂上に投げやりに返事を返されてむぅっと唇を尖らして膨れっ面。
周りの子供っぽい大人たちはにやにやと楽しげにそのやりとりを余興だと珈琲を入れ直しながら眺め始める。

「意味が解らん」

いや、プッキーの日くらいは知っている。しかしそれを郁に言う必要はなし、と背中を向けたまま言葉を放り投げる。
そんな堂上の態度に頬を膨らませた郁だったが、少しするとやや眉を下げて心配そうな表情で堂上の背を見つめた。
自分が基地に戻ってくる前、稲嶺司令と一緒に居た時の堂上の様子を柴崎から聞かされて、あの場であの自分より僅かに背が低いくせに逞しい胸の中に抱き込まれて……。
と、そこまで考えて頬が熱くなり、慌てて頭を振った郁はふと思い立ったように貰った菓子の袋を漁ると一つ取り出して封を切った。
一本、取り出したのは大人のプッキーと銘打ったビターチョコの付いたスティックタイプのクッキー。
それを手にしたままそっと席を立つと堂上の傍まで移動して、ツンッと堂上の肩を指先で突いた。

「なん、ふぐっ?!」

肩を遠慮がちに突かれて、仕方ないという態で顔を上げて振り返った堂上は「なんだ」と言いかけた口の中に棒状のモノを突っ込まれて思わず声を漏らす。
口に広がるのは少し苦味のある甘いチョコレートの味。

――ポキッ

唇よりも手前で折れたプッキーは半分が堂上の口の中、もう半分が郁の手に収まっていて郁が心配そうに堂上を見下ろしている。

「お疲れ、ですよね? お疲れの時には甘い物って言いますから、コレ、あげますから休憩してください。コーヒー入れてきますね!」

そもそもお昼ご飯食べたんですか、教官。などと言いながら堂上に残りのプッキーが入った小包装を押し付けて給湯室に向かう郁の背を見送って、堂上はお前、手にした半分はどうするんだ……などと呟く。
が、それは自然な動作で郁の口の中に納まってポリポリと軽い音を立てながら足音と一緒に遠ざかっていく。


「……ふざけんなよ、馬鹿やろう」

ニヤニヤと楽しげに笑う先輩隊員の視線にさらされながら、事実を理解した堂上が徐々に紅くなっていく頬と同時に深くなっていく眉間の皺。
いつもならこの辺りで突っついてくる子供な大人が沢山いるのだが、今日は郁が給湯室から直ぐに戻ってくると予想できるだけに生暖かい視線のみが向けられる。
これはこれで居心地が悪すぎて、堂上は悪態をつきながら不機嫌を装って書類の続きに取り掛かる。
手は無造作に置いたプッキーの袋に伸びて、勿体ないからだ、と自分に言い訳しながら中身を一本つまんで口に運ぶ。
咥えると先ほどの郁と同様にカリカリポリと軽快な音を立てて噛み砕いていく。

少しして、コトリと静かに置かれたのは堂上のマグカップで無意識にそれを手にして口に含むと珈琲の香りが口に広がってほうっと堂上から息が漏れた。
普段は賑やかすぎるくらいに煩いのに、何故か今日は静かでまた席に戻ったらしい郁はカサカサという小さな袋の音と共にカリカリポリっとプッキーの続きを食べ始めた様だ。
周囲のにやにやとしたからかいを含んだ視線は我慢ならないが、それでも今日、今くらいは我慢するかと理性と忍耐を総動員してプッキーを食べ終えるまであと数分。
食べ終わっても引かない視線に堂上が郁に八つ当たりするまでの時間、和んだ空気の中、二人のプッキーを食べる音と先輩隊員の会話だけが事務室内に響いていた。


そんな、ある日の特殊部隊事務室――
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