2018/10/29 (Mon) ある鳥の呟き

おはようございます！
大変ご無沙汰しております、龍春デス。

寒暖の差が激しくなってきまして、朝方などは猫に叩き起こされ布団を明け渡す日々が始まりかけております。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。お風邪等召されていないと良いのですが……。

本日は、最近やり始めた癒し系アプリをモデルに思いついた単発ネタ（創作用ツイッター垢に投げたモノ再録）です。
どういうアプリかというと、非常に匿名性が高く個人を特定だったり他SNSの垢やオフ会などは完全禁止。
瓶に手紙を詰めて海に流してどこかに届くかなーっという設定のゆるーいアプリ。
波の音と癒し系のインストが流れて、皆の嬉しい事や悲しい事、辛い事とか怒れた事なんかが流れてくる。
共感したらボタンをポチっと、励ましたかったらお返事を書いて、プレゼントを送ったり

そういうアプリをやっている郁ちゃんと堂上さんが居たらーっていう設定でドロップ事件のその夜をちょっとだけ書いてみた。
ネタメモ程度なので凄く短いですが、宜しければどうぞ。

なお、実在のアプリそのままにはしておりません。瓶は鳥に置き換えております。
また、郁ちゃんが顔文字乱用気味ですが、ネット上だからわざとと思ってあしからずご了承ください。

それでは、『本編はこちら』よりご覧くださいませ。

かいの鳥『女を感じるほど飢えてないってどういうことよ！　私だって！　私だって！！　やっぱり、私みたいなのはそういう風に見て貰えないのかなぁ……ｲｼﾞｲｼ(｡ﾉｪ･`)σ でも、負けるのも悔しいからドロップキックしてやった！(ง `ω´)ง ふんっだ！何よ、何よ……私だって傷つくんだから……』

郁はこっそりやってるアプリで寝る前に１日を振り返って思いついたことを呟いた。
手紙を鳥に渡すとどこか遠くへ運んでくれるという設定の呟きアプリだ。
SNSやオフ会、個人を特定するような情報は非推奨か厳禁。知らないからこそ呟き合って共感したり励まし合ったり出来る。
そんなコンセプトのアプ。
毎日朝と夜、起きてすぐと寝る直前に打ちこんでいるそれは暫くすると可愛い鳥の声が鳴いて次々と反応が返ってくる。
共感したボタンが押されて、何人かの人が反応してくれた中、１件だけ返事が届いていた。

「誰？」

もちろん、誰かなど知るはずも、知る方法もないけれどよく返事や共感ボタンを押してくれる人はリスト表示される。
そこには入っていない人だったから郁は首を傾げながら返事を開く。

ドアの鳥『状況が判らないが、その人は君が思ったのとは違う意味でそう言ったのかもしれない。例えばそこに男が沢山居たなら、その言葉は君を守る為じゃないかな。他の男に君に触るな、どうせ下心を持ってるんだろう。そういう牽制であって、君に魅力がないという意味ではないと思うよ』

それは言った男性を、郁の教官を庇う言葉であったけれど目から鱗でもあった。

「うそ、まさか……あの鬼教官が？　でも……」

そうだったら、ドロップキックをしたのは悪かったかもしれない。
少しだけ気分が浮上して、少しだけ申し訳ない気分になったけれど素直に全てを受け入れるのは難しい。

かいの鳥『そう、かな？　でも、そうだとしてもあんな言い方は酷いと思うんです(`ω´*)　でも、ドロップキックはやり過ぎだったかな？　少しだけ反省。心の中でだけ謝っておきます。お返事ありがとうございました』

書いた文章を見なおして、送信ボタンを押すと通知を切って布団にもぐりこむ。
翌朝、アプリを立ち上げた郁の元には頭を撫でる顔文字がポツリと返って来ていた。

―　Fin　―