龍のほこら 二次会帰り 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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おはようございます。
連日更新です、コメントへのお返事は後程させて頂きますね^^

本日は短編で、お友達のくろでめさんが書かれたイラストにひっそりと小話を付けさせて頂きまして、ブログにぜひアップを!と言って下さったのでそちらを公開です。
くろでめさんの素敵イラストはこちら⇒★★★

イラストのお題内容
 ⇒片手で抱き上げる堂上と郁の絵

くろでめさんから頂いた絵の設定
 ⇒偶然一緒だった結婚式の二次会帰り、足を痛めた郁ちゃんを抱き上げる図

とのことで萌えたので二次会~帰りまでの2人のやりとりを書いてみました。
よろしければぜひ皆様にも楽しんで頂ければと思います。

時期:上官部下期 県展後

拍手[93回]





郁は久しぶりの公休日、昼過ぎからドレスアップをして大学時代の友人の結婚式の二次会に参加していた。
場所は都内の某所で珍しく連休になっていたので外泊届を出しての出席だった。

「郁ー!!」
「久美!」

開始前、同級生たちと久しぶりに顔を合わせた郁は、比較的仲の良かった女子と一緒に過ごしていた。
と、そこに元気な声を掛けられて振り向くと本日の主役である新婦がカラードレスで飛びついてきた。

「わっ、とっとっと・・・危ないなぁ。」
「えへ、ごめん。」
「結婚おめでとう。」
「ありがとう!あ、あのね?後で旦那が紹介したい人が居るんだって。」
「へ?」

いつもと違う靴だったため若干よろけたが、問題なく受け止めが郁が注意すると新婦は
はにかんで笑いながら会話を始める。
しかし、最後に郁だけに聞こえるようにこそっとささやかれた言葉に郁はきょとん顔だ。
そうこうしている間に二次会が始まる時間になり、新婦は一度控室の方へと引っ込んでいった。

そうして始まった二次会は立食形式のプチパーティーで、ミニゲームなどもあり郁も楽しんでいた。
そして実はそんな郁を少し離れた場所からじっと見ている人物が居た。
ドレスアップした郁は周りの男性たちに注目されていたのだが、郁自身はまるで気付いておらず
先ほどから少し離れた場所に居るその人物がひそかに牽制を掛けて抑えていたのだ。
郁もお酒は飲まないつもりでいるのか今のところソフトドリンクで通していて、誘いも断っている。

「おーい、堂上。お前さっきから何見てんの?」
「阿部・・・結婚おめでとう。」
「ありがとう、で?」
「いや、よく知った顔な気がして見てただけだ。」
「ふーん?でさ、お前まだ独り身だよな?」
「あ?何の話だ??」
「いいから、いいから。」

郁を見ていた人物、堂上に声を掛けてきたのは本日の新郎である男性、阿部だった。
阿部は堂上が先ほどから郁ばかり気にかけていることに気付いていてからかいに来たらしい。
堂上も小牧で慣れているのかそれに気付いていたが知らぬふりで軽く流す。
しかし、阿部のにやにや笑いが取れないまま訳の分からない確認だけされて離れていく。
堂上はそれを見やり「なんだありゃ。」とぼやきながらも適当に時間をつぶしていた。


実は、堂上と郁は同じ結婚式の二次会に出ていた。
新婦と新郎は堂上と郁が上官部下だと知らず、お互いの一番自慢できる友人が独り身なら
鉢合わせてみようという本人たち曰く可愛い悪戯を考えていたのだ。
そしてその対象に上がったのが堂上と郁だった。

「ね、まー君。あの2人似合いになりそうじゃない?」
「そうだな、こっちの方はもうあの子が気になるみたいだしな。」

楽しげに笑いあう新郎新婦は、二次会が終わり仲間を見送る段になってそれぞれに
堂上と郁に声を掛けて待ち合わせをした。
待ち合わせ先はパーティーの会場だった店のロビー。
郁は大学の友人と別れを惜しんでいて、堂上も似たようなものだがこちらは男連中で
さほど感慨も話すこともないようで三次会に行く者、家に帰る者様々だ。
ほとんどの人がそれぞれに散った頃、漸く帰宅準備を整えた新郎新婦がロビーに降りてきた。

「郁!」
「堂上!!」

それぞれが自分の選んでいた友人たちを呼んだ。
そこに来てようやく郁は堂上が居ることに気付いたらしく目を見開いて呼ばれた人物を見た。
礼服のスーツを着て髪をオールバックにした堂上は眉間に皺を寄せてちらりと郁を見る。
不機嫌そうに見えるがどこかよそよそしいその態度は何を物語っているのか、郁はおろおろと
自分の格好があまりにも見られないのだろうかと今更ながらに不安になり戸惑っている。
新婦がそんな郁に近づいて腕に抱き着くとこっちと引っ張っていく。

「こちら、私の大親友の笠原郁です。」
「こっちは俺の友人で堂上篤。」
「おい・・・。」
「いや、久美と話してたんだよお互いの自慢の友達紹介し合うってな。」
「あ・・・あの・・・。」

郁は互いに紹介されてどうしたら良いのかと助けを求めるように堂上を見た。
縋るような視線に内心で舌打ちをしながら、堂上は口を開く。

「紹介して貰わなくても結構だ。こいつの事はよく知ってる。」
「え・・・?」
「あ、あのね、久美・・・。その、この人私の上官・・・なの。」
「ええ?!」
「ったく、余計な世話だ。おい、笠原帰るぞ。」
「あ、はい!ご、ごめんね?また今度ゆっくり遊ぼうね!」

堂上から告げられた言葉と、郁が新婦に告げた言葉に驚きを隠せない新郎新婦を置いて
堂上はさっさと郁を回収すると帰路に着いた。
その帰り道、郁は訓練速度と変わらない速さで歩く堂上を追いかけて必死に歩いていた。
履きなれない靴や慣れない服でいつもの速度で歩くのは難しく、引き出物もあるため動きも取りづらい。

「きょ、きょーかんっ!」
「あ?あー・・・悪い、そういやいつもと格好違ったな。足、痛めたか?」

限界がきて、郁が思わず堂上を呼ぶと振り返った堂上がその歩き方や服装に気付き足を止めた。
そして郁のところまで数歩戻るとその場に屈んで足を見る。
靴の端から真っ赤になったかかとが見えて顔を顰めると、そのまま顔を上げた。

「マメは確実に潰れてそうだな。歩けるか?」
「え、えっと・・・た、たぶん。ゆっくりなら。」
「・・・・嘘付くなよ?」
「え?・・・や、う、嘘なんて!!」
「ったく・・・少しは甘えろ。」

堂上は郁に聞こえない様に小さく呟きながら郁の引き出物を手にするとすぐ近くにあった
バス停のベンチまでゆっくりとした歩みで誘導し座らせる。
改めて跪いて靴を脱がせると、既に潰れているそれが居たかったのかくぐもった声が聞こえて
堂上は軽く舌打ちするとポケットからハンカチを取り出す。
図書館勤務で使っている規程の白いハンカチに歯を当てると裂いて2つにし、両方の足に
出来てしまったマメを覆うように巻きつけた。

「きょ、教官?!ハンカチっ!!」
「こんなもん買えば済む。連れて帰ってやるから黙ってろ。」
「えぇ?!ちょ、まっ、きゃぁっ?!」
「煩いっ!!」

最初に跪いた時から頭上でごちゃごちゃ言っていた郁を無視して進めていた堂上は
ハンカチを裂いた辺りからさらに大きくなった声を一喝して少し考えると
引き出物を持ちやすいように移動して並べてから郁の正面に立った。

「おい、ちょっと肩に手を置け。」
「はい?」
「いいから!」
「はいっ!!」

どうやって運ぶもんかと郁の服を見て考えていた様だが、少しして郁に指示を出す。
上官の時の声で強く言えば郁は条件反射で言う通りにするのを解っていて声を掛け
言う通り両肩に郁の華奢な手が乗せられたのを確認して座っている郁の膝裏へ
片腕を通して一息に持ち上げた。
肩に荷物を担ぐ要領で持ち上げた郁を、しかしもちろん肩に荷担ぎをするわけではなく
片腕に座らせるような恰好で抱き上げると空けてある手で引き出物を持って歩き出す。

「ちょっ?!教官!!降ろしてくださいっ!!自分で歩けますっ!!」
「うっさいっ!そんな足で綺麗な格好してどんだけ時間かけて歩くつもりだ。」
「だっ?!それにしたってっ!!タクシーくらい見つけれますよっ!!」
「どこにタクシーが走ってるんだ、ここ住宅街だぞ?」
「うっ・・・。」

今にも暴れそうな郁を黙らせるために睨みあげた堂上は、しかしその恰好が可愛すぎて
自分の起こした行動にも恥ずかしさを感じて慌てて顔を逸らしながら言い返す。
既に図書基地まで訓練速度で15分程度の場所まで来ていた。
住宅街とはいえバスは通るのかバス停は見えるが既に終バスの時間は過ぎている。
タクシーとて呼ばれるか乗せてくるかしなければ走らないような時間だ。

「ちゃんと寮まで届けてやるから、いいから大人しく座ってろ。」
「だって、私重いのに・・・。」
「軽いくらいだろ。」
「・・・・う~・・・・ありがとう、ございます。」
「ん・・・。」

暫くもごもごと何か言っていた郁も、聞く気のない堂上に諦めることにしたのか
小さな声で礼の言葉を継げてきたのでちらりとだけ見上げて堂上は頷いた。
視線を戻せないのは紅くなった顔の郁が見えて、なんだこの可愛い生き物は!!
と内心いっぱいいっぱいだった堂上が居たからだが郁にだけはばれていない事実。
堂上はしばしの役得を味わうため、寮までの帰り道を郁が酔うと面倒だからと
自分に言い訳しつつゆっくりと歩くのだった。
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