龍のほこら RTされたらお題をやる系お題3 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんにちは、そろそろネタが尽きてきました^^;
1つあるんですがまだ手が加えられずにそのまま出すには中途半端な書き方になっていてどうしようもなorz
ってなってるので未だにそれは出せません・・・残念。

ってわけで、本日もRT系お題を1つ。
これ、やってないお題がそろそろ20に達します・・・いい加減消化していかなければ^^;
ちょっとした小ネタですので楽しんで頂ければ幸いです。



指定された時間内に指定された数だけリツイートされたらそのお題に沿った創作をしましょう。という系統のツイッター診断で出たお題にて書いた小ネタ色々。
続編を書く予定のない、短い物ばかりを集めて置いております。

※診断の性質上、ほとんどの作品がパラレル設定となっております。

>掲載お題<
◆あなたは10分以内に5RTされたら、兵士×捕虜の設定で受が片想いしている堂上×郁の、漫画または小説を書きます
 ⇒<堂郁の場合>
  堂上が兵士、郁が捕虜。前回出した兵士×捕虜とは設定が異なります。

 ⇒<郁堂の場合>
  堂郁で判定出したんですが、思いついたのでこちらのCPも書いてみました。
  郁が兵士、堂上が捕虜。郁ちゃんはイメージ的にジャンヌダルクやベルばらですw

よろしければ「お題ネタを見る」よりご覧くださいませ。

拍手[59回]






◆あなたは10分以内に5RTされたら、兵士×捕虜の設定で受が片想いしている堂上×郁の、漫画または小説を書きます

<堂郁>
--どうしてこうなってしまったんだろう・・・。

捉えられた牢の中、食事や睡眠、防寒だけは人並に整えられているものの囚われの身であることは変わりなく
郁は小さなため息と共に牢の外に立つ背を見つめる。
短い黒髪で、体躯の良い少し背の低い彼はその身を青銅の鎧に隠して牢の番をしている。

「あの・・・。」
「なんだ?寒いか?」
「いえ・・・。」
「・・・・こんな目に遭わせて申し訳ないが、未だかの国から返事が来ない。
 返事さえ来れば必ず無事に出してやる。」

もう少し我慢しろと低く優しい声が少しの厳しさを含んで掛けられる。
郁はその声に瞳を揺らし、その背を見つめる。
彼は決してこちらを振り返りはせず、必要以上に接触してくることはない。
けれどにじみ出る優しさや誠実さは彼の根底を模る確かなもので、郁にはその背が大きく見えた。
掛けられる声の温かさに、捕虜で居ることに喜びを覚えてしまう己に僅かに落胆する。
かの国、郁の本来居るべき国から返事が返れば郁は開放されるだろう。
そうすればこの背を見ることももう叶わないのだ。
郁はただその目に焼き付けるように、じっとその背を見つめ続ける。
その想いが何であるかなど理解しないままに・・・。


<郁堂>
「何をしている!!捕虜は奴隷ではないっ!丁重に扱えっ!!!」

溜まった鬱憤を晴らす様に捕虜であった無抵抗の堂上を殴り蹴飛ばしていた兵士たちを
横から鋭い叫び声が牽制した。
顔色を真っ青にして動きを止めた兵士たちは途端オロオロとし始める。
殴られた感じから大した兵士ではないと思っていたが、これほどまでに精神的に弱いとは。
堂上は目の前の男どもを蔑んだ目で眺めていたが、その兵士たちを止めたらしい上官が現れ息を飲んだ。
真っ白な鎧に身を包み、颯爽と現れたその姿は男とも女とも取れる。
その覇気は清浄そのもので何人も悪しきを寄せ付けない清らかさを持ってみえた。

「何やってるっ!!」
「す、すいませんっ!!こ、こいつがっ!!」
「この方は両手を縛られて無抵抗だっ!その彼が何をしたという?」
「っ!!そ、それはっ!!」
「弱きを挫いて楽しむ様な外道ならばこの騎士団には要らない!そっこく去れっ!!」
「そんなっ!!」

兵士たちがそれぞれ言い訳しようとするのをすべて切り捨てて冷気を伴った声で言い捨てた上官に
先ほどまで堂上を貶め言い様に痛めつけて笑っていた兵士たちはなす術もない。
声からその上官が女性であることに気付いた堂上だが、先ほどの兵士たちよりもずっと上の
もしかすれば堂上と互角かもしれない程の力量を感じて鳥肌を立てる。

「言い訳は要らない!謹慎だっ!!追って処分を下す、自室へ行け。」

ひゅっと息を飲む声が聞こえた。
堂上からは見えないが、怒気を抑えた声からその表情は察することが出来る。
兵士たちはそれ以上何も言えずに項垂れて牢を去っていく。
それを見送った上官らしき彼女が振り返ると堂上の方へと屈んだ。
堂上は反射的に身構えるが、僅かに空気が揺れて苦笑した気配が伝わった。
逆光で見えなかった表情が屈んだことで堂上の視界にも届いた。

「ごめんなさい、貴方も被害者なのにこんなことを・・・。
 その、私で良ければ傷の手当をするので警戒を解いてとは言わないですけど触れて構わないですか?」

先ほどまでの覇気などはどこへ行ったのか、屈んだ相手はあどけない表情を残す妙齢の女性で
堂上は一瞬にして心臓を掴まれたような錯覚に陥りながら僅かに頷いた。
ほっとしたように微笑む彼女は先ほど兵士を一喝し外へと追いだした人物と同一には見えない。
けれど、薬湯を取りにいくと一度背を向けたその凛とした姿は間違いなく同一のもので。
その面差しを記憶してしまった堂上は徐々に頬に上がってくる熱に否応もなく振り回されることになる。
決して叶うことのない、兵士と捕虜という立場での恋にそれでも堕ちた瞬間だった。
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