龍のほこら RTされたらお題をやる系お題4 忍者ブログ

龍のほこら

図書館戦争の二次創作を置いている場所になります。 二次創作、同人などの言葉に嫌悪を覚える方はご遠慮ください。

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こんばんは。
GWも折り返し地点ですね、皆様はお休みを満喫されていますでしょうか?
私は案の定筋肉痛を引き起こして身体がだるいと言いながら本日ものそのそ出かけていました(笑)

本日もRT系のお題で作成したものと、仲良くして頂いているりおん様よりリクエスト頂いたその続編の二本立てでお送りします。


指定された時間内に指定された数だけリツイートされたらそのお題に沿った創作をしましょう。という系統のツイッター診断で出たお題にて書いた小ネタ色々。
続編を書く予定のない、短い物ばかりを集めて置いております。

※診断の性質上、ほとんどの作品がパラレル設定となっております。

>掲載お題<
◆あなたは6時間以内に2RTされたら、ふたりが演劇部の仲間な設定で片想いの相手に気付かれないように触れる堂郁の、漫画または小説を書きます。
 ⇒<お題本編>
 ⇒<リクエストの続編>
  郁ちゃんが寝たふりとかしてたら有無を言わさず口づけそうだよね
  という会話より、そのシーンをというリクエストを頂いたので少し違いますが
  有無を言わさない口づけをする攻め堂上氏です(笑)

よろしければ「お題ネタを見る」よりご覧くださいませ。


拍手[55回]





◆あなたは6時間以内に2RTされたら、ふたりが演劇部の仲間な設定で片想いの相手に気付かれないように触れる堂郁の、漫画または小説を書きます。

<お題本編>
堂上率いる演劇部は界隈の高校の中でも1、2を争う実力を持っていた。
今年3年になる堂上は夏の大会を目前にその練習に励んでいた。

「違う!!そこはそうじゃない!!手塚、何度言ったらわかる!!」
「すいません!」
「交代しろ、やって見せるからちゃんと見とけよ?」
「はい!」

今回の題目は眠りの森の美女を題材にしたアレンジ演目で、今は王道のいばら姫を目覚めさせるシーンの練習だった。
配役は堂上は脇役に下がり、時期部長、副部長である手塚と郁が主役を務めることになった。
郁は感覚派でセリフを覚えるのが苦手だが、表情が豊かで一瞬で役に入り込むその才能を買われていた。
手塚は頭も良く真面目であり部を引っ張っていけるだろうとの判断だ。
本来ならもう一人、柴崎もその美貌で高校の華とまで囁かれており頭脳明晰なので候補に挙がっていたが本人が辞退したのだ。

「笠原は動くなよ!」
「ぅ、はい。」

ずっと寝っぱなしの郁がそろそろ体が痛くなってきたと動こうとしたところを注意を受けてうめき声をあげつつ返事をすると再び位置を元に戻す。
堂上が王子の位置に来ると手塚を振り返り確認してから台詞を読み始める。

「ああ、姫。美しい、これがこのいばらが守る珠玉の宝石!」

甘く低い声が舞台から客席側になるホールへと響く。
寝たふりの郁はその声に相変わらず声だけはいいななどと余計なことを考えていた。

「どうか、私の口付けで目覚め、その美しい瞳で私を見つめてください。」

堂上が最後の台詞を言うと郁に覆いかぶさる。
振りだからと呑気にしていた郁は唇の横を一瞬何かが掠めたような気がして思わず目を開ける。
至近距離に堂上のアップがあり、熱が篭った黒曜石がごとき瞳とかち合った。

「え…?」
「なんだ?」
「い、いえ!」
「そうか。」

瞳の熱さに驚いて声が漏れるのを聞いた堂上に問いかけられ、あまりにも変化のない淡々とした態度に気のせいだと処理した郁は知らなかった。
堂上がそれを狙って掠めるようなキスを唇の横にしたことを。
そして、その舞台が終わるのと同時に郁に交際を申し込むつもりで居ることを。


<リクエストの続編>
その事件は卒業生を送る会で演じられた演劇部の舞台で起こった。
その日、演劇部は最後の舞台を演じる3年の生徒と足りない部分を補う2年生の実力派で揃えられた舞台でかなり注目を集めていた。
将来を有望視される舞台俳優の道筋を見据えた堂上を始め数名が演じる中、一際注目を集めたのは男役の殺陣と女役の主人公のパートナー二役を見事に演じ分けている郁だった。

「オリーニア、何故君が死ななければならない!!」

その舞台の最終幕は主人公のパートナーが主人公を庇い、息絶えたそうになったところに主人公が駆けつけ聖水を口移しで飲ませて生き返らせるというシーンだった。
郁が切られそうになる主人公、堂上の背を庇い倒れる。
堂上はそれを見ながらも最後の敵を倒し、郁に駆け寄った。
抱き上げると意識を保っているはずの郁は力が入っておらず息も細く今にも絶えそうだった。

(トリップしてなり切りすぎたか?)

郁の天賦の才はその入り込みの良さだった。
本番前までは色々と心配ごとも多いが、一度入り込むとそのスイッチは非常に正確でセリフもきちんと覚えられているのである。
その表情も役になり切っているため自然で人を惹きつける躍動感に溢れている。
ただし、これにも欠点はある。
入り込みすぎてこういうシーンで意識を失うことがたまにあることだ。

「おい、起きろ。」

堂上はセリフの合間にマイクに入らないように郁に声をかける。
しかし、郁の瞳は閉じられたまま開くことがない。

「お前、このままだと本当にするぞ?」

少しだけ気付き始めたのか腕にかかる体重が軽くなる。
しかし、わざとなのか薄っすらとも瞳を開ける気配のない郁に堂上はここ最近の鬱憤もあり、脳裏でプツリと何かが切れる音を聞いた気になる。

「ああ、オリーニア!今この聖水で君に巣食う邪を払い君の御霊を守ろう。」

最後のセリフを告げた堂上は聖水を煽る演技をすると郁の頬に手を沿わす。

「お前、覚悟しろよ。狸寝入りしやがって。ここでお前は俺のもんだって宣言してやる。」

堂上は郁が気付いても逃げないように頬に当てた手で顔を固定すると振りではなく実際に口付けて舌でその甘い唇をこじ開け郁のそれを吸い上げた。
堂上がそうする一瞬前にハッとトリップから戻った郁だったが、時既に遅く起きる前に口付けを受けていた。
全校生徒も教師も居るこの場所で盛大に口付けられてパニックになった郁は暴れることも忘れされるままだ。

「んっ…。」

郁から甘い声が漏れる頃口付けを終わらせた堂上は次のセリフを紡ぎ、それに釣られるように演劇部の部員たちは鍛えられた精神力で役を演じ切った。
ただし、壊れて使い物にならない郁は堂上の多大なフォローの上に姫抱っこによる退場を余儀無くされた。
そして、舞台が終わった直後会場を揺るがすほどの阿鼻驚嘆が響き渡ったが堂上は舞台袖から裏口を抜けて秘密の教室へと郁とともに逃げおおせた後だった。

「なっ、ななななななっ、なんてことするんですか、あんたはぁ~~~!!!」

秘密の教室で漸く意識を取り戻した郁が発した一言はオリーニアの甘いセリフでもなんでもなく堂上を叱り飛ばす怒声。
腹の底から吐き出されたそれにさすがの堂上も眉を顰めたが郁を手放すことなく膝に抱き上げる。
郁は顔を真っ赤にして泣きの入った表情で明日からどうするんだと堂上に詰め寄っているが、当の堂上はどこ吹く風で郁の可愛い顔を眺めている。

「いいだろ。お前は俺のもんだって宣言したんだ。もう少しで俺は卒業なのに虫除けもさせてくれないわ、可愛くなるわ、俺だって我慢の限界はあるんだよ。」
「だっ、それは!堂上先輩が来月からデビュー目指す俳優の卵で、スキャンダルが!」
「そんなのどうでもいいんだよ。それで売れないならそこまでなんだから。」
「でも…。」
「いーく?」

郁の言い分を聞いていた堂上だが素直に心情を暴露すれば郁が可愛く反応するのを楽しげに見る。
郁の方は誰この人、と目を丸くしながら口をパクパクとさせて、必死に言い募ろうとしたが甘い笑み付きの呼びかけに撃沈して堂上の肩に顔を埋めて抱きつく。

「明日から登下校一緒な?迎えに行くから。」
「はい、嬉しいです。」

きゅぅっと服を握りながらこくりと頷いた郁に満足そうな笑みを浮かべた堂上は、郁の甘く美味しい唇を味わうべく顔を上げさせると口付けたのだった。
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